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北中米W杯欧州予選の組分けがようやく完全決定…異例の時差開幕で「12+4枠」争う複雑な大会方式に

EURO王者のスペインはトルコ、ジョージア、ブルガリアの厳しい組に

 2026年の北中米W杯ワールドカップに向けた欧州予選のグループ分けが現地時間23日、決定した。今月から一部グループはすでに開幕しているものの、並行して行われているUEFAネーションズリーグ(NL)準々決勝の結果により、これまで未決定だった強豪国の参加グループが確定。これに伴い、9月以降の大会スケジュールも固まった。

 欧州予選は3月に開幕する1組5か国のG〜L組と、9月に開幕する1組4か国のA〜F組の合計12グループで実施。W杯本大会の出場枠拡大に伴って欧州の出場枠は13から16に拡大し、本大会ストレートインの12枠とプレーオフ経由の4枠を争う。

 異例の“時差開幕”となったのは同時並行で行われているネーションズリーグ準々決勝が3月、準決勝が6月に組まれているため。準決勝の出場国の6月スケジュールを空けるには、今月のNL準々決勝進出の勝者を欧州予選のA〜F組(9月開幕)に組み込む必要があることから、欧州予選のグループ分けが決まっていなかった。

 ネーションズリーグ準決勝進出組ではドイツがイタリアを破ってA組、フランスがクロアチアを倒してD組、スペインはオランダを破ってE組。ポルトガルがデンマークを破ってF組にそれぞれ入った。一方、敗れたイタリアはI組、クロアチアはL組、オランダはG組に。デンマークだけは準々決勝に敗れながらも、組み合わせの都合で例外的に1組4か国のC組に入っている。

 すでに欧州予選のG〜L組は今月から開幕しており、強豪国ではイングランド、ポーランド、ノルウェーなどがすでに登場。ネーションズリーグに敗れて5か国グループに入ったイタリア、クロアチア、オランダは3月の試合こそなかったが、6月に初戦が組まれている。

 欧州予選は11月にかけて各組総当たりで行われ、各グループ首位の12か国がW杯本大会にストレートイン。各組2位の12か国は来年3月のプレーオフに進む。プレーオフの組み合わせ抽選はあらためて行われ、準決勝・決勝に2連勝した4チームが本大会出場となる。

 プレーオフは16か国で行われるため、ネーションズリーグ成績に応じた4つの“救済枠”も設けられている。プレーオフ出場権の最優先となるのはNL最高峰のリーグAで各組を制した4か国。だが、それらがグループ2位以内に入り、自力でW杯出場権かプレーオフ進出権を獲得した場合はこの権利が繰り下がり、リーグB覇者4か国→リーグC覇者4か国→リーグD覇者2か国へと順に移るという複雑なレギュレーションとなっている。

 欧州予選のグループ分けは以下のとおり(☆が新たに決まった国)

[グループA]日程&結果へ
ドイツ
スロバキア
北アイルランド
ルクセンブルク

[グループB]日程&結果へ
スイス
スウェーデン
スロベニア
コソボ

[グループC]日程&結果へ
デンマーク
ギリシャ
スコットランド
ベラルーシ

[グループD]日程&結果へ
フランス
ウクライナ
アイスランド
アゼルバイジャン

[グループE]日程&結果へ
スペイン
トルコ
ジョージア
ブルガリア

[グループF]日程&結果へ
ポルトガル
ハンガリー
アイルランド
アルメニア

[グループG]日程&結果へ
オランダ
ポーランド
フィンランド
リトアニア
マルタ

[グループH]日程&結果へ
オーストリア
ルーマニア
ボスニア・ヘルツェゴビナ
キプロス
サンマリノ

[グループI]日程&結果へ
イタリア
ノルウェー
イスラエル
エストニア
モルドバ

[グループJ]日程&結果へ
ベルギー
ウェールズ
北マケドニア
カザフスタン
リヒテンシュタイン

[グループK]日程&結果へ
イングランド
セルビア
アルバニア
ラトビア
アンドラ

[グループL]日程&結果へ
クロアチア
チェコ
モンテネグロ
フェロー諸島
ジブラルタル

●北中米W杯欧州予選特集
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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