beacon

決勝T進出の可能性残すイラン 「大事なのは現実を見失わないこと」

このエントリーをはてなブックマークに追加

アジア勢初勝利なるか?

 イラン代表は25日、ワールドカップ(W杯)・グループF最終節でボスニア・ヘルツェゴビナと対戦する。決勝トーナメント進出の可能性を残すカルロス・ケイロス監督は、現実を見失わずに戦うことが必要だと語った。

 グループ3位のイランは敗退が決定しているボスニアを下せば、ナイジェリア対アルゼンチンの結果次第でベスト16に駒を進めることができる。ケイロス監督は前日会見で、次のように話している。

「大事な試合だ。確かにグループステージ突破の可能性があるが、我々が考えているのは素晴らしいチームを相手にベストを尽くすことだよ。最も大事なのは、現実を見失わず、自分たちが何者で、相手が何者かを理解することだ。相手は国際経験のある選手がたくさんいるチームだよ」

「我々は大きく変更する必要はないと思うよ。自分たちらしく、ベストを尽くさなければいけないだけだ。謙虚にならなければいけない。自分たちの最高の選手を失ってはいけないよ。その選手とは、チームスピリットだ」

 アジア勢はここまで1勝も挙げていない。ケイロス監督はアジアサッカーと世界の違いについてコメントした。

「アジアとヨーロッパや南米のサッカーでは、リズム、インテンシティー、スピードが明らかに違うのが分かるだろう。だからこういう大会になると、そのバランスの修正をしなければいけない。最も決定的な違いは、試合のスピードだ。アジアは南米から遠く離れている」

「次のラウンドに進むことができたら、8000万人のイラン国民にとって大きな喜びであり、誇りだろう。突破できるかどうかは別に、選手たちがこの大会で成長し、技術的な財産を手にして帰国できるように願っている」

 終了間際のFWリオネル・メッシのゴールで敗れたアルゼンチン戦では、試合後に主審への不満を表していたケイロス監督だが、考えは変わっていないようだ。

「我々は勝ち点4になっていたかもしれない。明日は主審がW杯レベルであることを願うよ。我々がちゃんとリスペクトされることを願っている。前回の大会後、22人の監督が仕事を失った。審判たちは、こういう大会で犯す深刻なミスの結果に直面するべきだろう」

 その上で、ケイロス監督はテクノロジーの導入が必要だと話している。

「テクノロジーなしの未来はないと思う。審判たちはベストを尽くしているが、このまま続けるのは不可能だ。ピッチでの信用を失う。審判が判断しても、テレビで人は明らかに反対なのを目にするんだ。審判たちは素晴らしいし、本当にハードワークしている。だが、これだけ速い中で起きるのだから、テクノロジーの助けになしに役割を全うするのは人として不可能だ」


★大会日程やTV放送、最新情報をチェック!!
2014W杯ブラジル大会特設ページ
★全64試合の公式ダイジェスト動画を配信!!
2014W杯ブラジル大会動画ページ
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP