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豪州が2034年W杯開催を断念! サウジアラビア1強状態に

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 オーストラリアサッカー協会は31日、これまで検討していた2034年のワールドカップ開催地への立候補を断念したと発表した。同年のW杯開催地には現状、サウジアラビアのみ単独で立候補を表明しており、同国での初開催が濃厚となっている。

 国際サッカー連盟は今月上旬、34年のW杯をアジアサッカー連盟(AFC)かオセアニアサッカー連盟(OFC)の地域内で立候補国を募ることを決議。すぐにサウジアラビアが単独で立候補を表明し、アラブ諸国を中心に多くの支持を集めていた。

 当初はオーストラリア、インドネシア、マレーシア、シンガポールの4か国も共催に前向きな姿勢を示していたが、まもなくU-17W杯を開催するインドネシアの断念をきっかけに沈静ムードに。今回、23年女子W杯開催国のオーストラリアも立候補を断念したことで、共催案はたち消えになったとみられる。

 日本サッカー協会(JFA)も今月中旬、サウジアラビア支持を表明していた。田嶋幸三会長は今回の入札に際して「これができるのはアジアとオセアニアなら1か国しかない」と述べ、サウジアラビアの優位性を強調。開催国は来年末の総会で決議を予定しているが、事実上の“サウジ1強”状態となっている。

 なお、オーストラリアは今回の発表で、2026年の女子アジアカップ、29年のクラブワールドカップ開催に前向きな姿勢を表明。すでに32年にブリスベンで夏季五輪が開催されることも決まっており、「これが達成できればオーストラリアサッカー界にとって真のゴールデン・ディケイド(黄金の10年)になるだろう」としている。

●北中米W杯アジア2次予選特集ページ
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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