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長友に“スカウト”された都立駒場MF今井 「こんなチャンスはもうない」

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 ナイキフットボールが世界規模で展開しているスカウトプロジェクト「THE CHANCE」の特別スカウトとして日本代表DF長友佑都(インテル)が19日、都立駒場高を訪問した。紅白戦形式で行われたセレクションから選ばれたのはMF今井淳貴(2年)。長友は選考理由について「テクニックもそうだけど、オフザボールの動きが素晴らしく、両足で蹴れる」と説明。今井は7月21日~22日に開催されるジャパンファイナルへの切符を手にした。

「自分のプレーを出そうと思って、それだけを考えていました」。紅白戦後に長友に自分の名前を呼ばれた今井は驚いた表情を浮かべた。「点を取りたかった」と悔やんだが、ボールがないところでの動きを評価されての選出。身長168.5cmの小柄なアタッカーは「もともと体が小さかったので、そのあたりは中学のころから意識してやっていた」と、オフザボールや両足のキックの精度など、総合的に判断した長友の評価を素直に喜んだ。

 世界中の若き才能を発掘するためのスカウトプロジェクト「THE CHANCE」は、プロ契約をかわしていない若きフットボールプレイヤーを対象に世界各国でセレクションを実施。日本では6月下旬から7月中旬にかけて国内4か所でセミファイナルが開催され、その勝者がジャパンファイナルへ進むが、今井は一気にファイナルへの参加権を得た。

 ジャパンファイナルの勝者3選手は“日本代表”として8月17~27日にスペイン・バルセロナで開催されるグローバルファイナルに進出。そこを通過すると、マンチェスター・ユナイテッドやユベントスなど世界の名だたるアカデミーチームと対戦するスカウティングツアーに参加し、プロ契約を勝ち取るチャンスを得ることができる。

 リーガ・エスパニョーラ、特にバルセロナが好きだという今井にとって、まさに夢への第一歩。「こんなチャンスはもうないと思うので、自分にできることを精一杯やりたい」と、ジャパンファイナルに向けての決意を語っていた。

●MF今井淳貴
(いまい・あつき)
■生年月日
1996年2月6日(16歳)
■身長/体重
168.5cm/54kg
■経歴
立川市立上砂川小―立川五中/横河武蔵野ジュニアユース

(取材・文 西山紘平)

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