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[ミズノカップIN香川]タイトル狙う九州国際大付は“したたかに”2戦連続3-0勝利

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[3.30 ミズノカップU-18IN香川 九州国際大付3-0愛媛ユース 瀬戸大橋記念公園]

「ミズノカップU-18 IN 香川(うどん県)2013」のタイトルを総体、選手権への弾みとする。九州国際大付(福岡)は30日、ミズノカップ予選リーグ第2戦で愛媛FCユース(愛媛)と対戦。3-0で勝利し、2連勝とした。この後、玉野光南(岡山)との最終戦を2-3で競り負けた九国大付だが、2勝1敗のグループ1位で31日の準決勝進出を決めた。

 もう準優勝はいらない。九国大付は2月の福岡県高校新人戦、九州新人大会でいずれも準優勝。昨年3月の「ミズノカップU-18 IN 高知2012」も準優勝しており、総体予選、選手権予選はいずれも県4強だった。高さと勝負強さを武器に各大会で上位へ進出しているが、選手たちは優勝することに飢えている。福岡県選抜として出場した12年国体少年男子の部でも全国準VのMF山下敬大は「タイトルを取れていない。いつも準優勝。去年の高知のミズノカップも準優勝だったので香川で優勝したい。九州の新人戦でもサニックス(杯)でもいろいろなチームに勝ってきている。自信はあります」と力を込めた。

 愛媛ユース戦は“したたかな”戦いぶりで2試合連続3-0をおさめた。両SBの積極的なオーバーラップを交えて攻めてくる愛媛ユースの攻撃に対し、試合中にポジションチェンジを「4、5回していた」(杉山公一監督)と対応。ワンボランチの脇を突かれて攻め込まれる場面もあったが、豊富な運動量でチームを支えるMF三浦秀弥や意識の高い動きで台頭中のMF森上将志ら中心にハードワークしたチームはブロックの背後を取らせることはなく、無失点で試合を終えた。逆に前半17分には、前がかった相手の背後を突いたサイド攻撃から、最後はゴール前の混戦を制したFW中大輔が先制ゴール。さらに後半23分には森上のスルーパスからFW八木裕成が加点すると、28分には左サイドをえぐったFW庄野海の折り返しをMF山藤樹が冷静に左足でゴールへ沈めて快勝した。

 福岡県北九州市に位置する九国大付は福岡大、大分トリニティ(現大分トリニータ)でプレーしていた杉山監督が率いて13年。東福岡、東海大五、筑陽学園といった全国区の強豪たちの争いに食い込み、全国高校選手権にも2度出場している。ロンドン五輪日本代表FW永井謙佑の母校でもある新鋭は、全国を目指すために市外へ出て行っていた「政令指定都市」北九州市の中学生たちの新たな目標にもなってきている。まだ県内で抜きん出た存在にまではなっていないが、今年は名門校たちに負けないように実績を積み重ねる1年にする。

 山口県から「自分が中3の時に(選手権の)全国へ行った。レベルの高いところでやりたいと思っていた」と進学した三浦は「技術はないので走って、みんなでハードワークして戦う。下手くそが多いので、下手くそなりに頑張りたいです。今年は福岡県でインターハイがあるので強豪校としてレベルアップしたい。そして選手権で国立の舞台でサッカーがしたい」。今回の「ミズノカップU-18 IN 香川(うどん県)2013」優勝まではあと2勝。劣勢でも確実に勝ち星を重ねているチームはタイトルを獲得して、さらなる自信を得る。

(取材・文 吉田太郎)
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