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[デンチャレ]日本高校選抜の2年生MF根津元輝は大学生相手に奮闘も「そこで輝ける選手にならないと、上はない」

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日本高校選抜の2年生ボランチ、MF根津元輝(前橋育英高)が大学生相手に奮闘

[3.9 デンチャレGL第1節 東海選抜 3-0 日本高校選抜 Jヴィレッジ]

 日本高校選抜のMF根津元輝(前橋育英高2年)は、ダブルボランチの一角として先発フル出場。特長も発揮していたが、チーム全体に硬さが見える中、ロングボールが増えて東海大学選抜が戦いやすい展開にしてしまったことを反省する。

「(繋いで攻めることを確認して臨んだ)後半の最初くらいに、自分たちがしっかりと自信を持って戦っていれば」。根津は序盤、コンビを組んだMF薬師田澪(大津高3年→法政大)との連係などでインターセプトに成功。良い形でのカウンターに繋げていたが、ゴールに結び付けられなかったことも悔しがる。

 後半は、落ち着いてボールを動かして流れを引き寄せた。だが、なかなか得点に結びつけることができない。根津は後半32分、FW福田師王(神村学園高2年)の落としに走り込んで決定的なシュートを放ったが、相手GKに阻まれ、チームを勢いづけることができなかった。

 前に出ていく力はこの1年間で根津が意識的に高めてきた部分だ。「あれを決めていれば、流れも変わったと思う。前半からもっとボールに係わって、侵入していくという回数を増やしていれば点ももっと取れたと思うし、課題ですね」。フィジカル能力の高い根津は大学生相手にも当たり負けせずに食い下がっていたが、個人として空中戦の強化や個でDFを剥がす力の必要性などを感じる試合となった。

 高校2年生で大学生のトッププレーヤーと真剣勝負できることは貴重な機会。ただし、根津は「そこで輝ける選手にならないと、上はないと思う」と厳しい。やれるというだけでなく、活躍できる選手になること。デンソーカップチャレンジの残り3試合ではチームの勝利に加え、その点にもこだわる。

 そして多くを吸収し、初のプレミアリーグ参戦を控える前橋育英に戻ること。「ここでしっかり自分のプレーを出して、どこが通用するのかとか、どこが足りないのか自分のチームに戻った時に還元して、前橋育英としてレベルアップしていけるように色々なものを吸収していきたいです」。高みを目指す2年生ボランチは大学生相手の戦いで自分を知り、個人・チームの成長に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
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