beacon

[船橋招待U-18大会]人工芝G完成の京都橘はJ-VILLAGE CUPから全8戦“無敗”で新シーズンへ

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF幕内実(左端)のゴールを喜ぶ京都橘高イレブン

[3.27 船橋招待U-18大会 帝京長岡高 0-5 京都橘高]

 “負けなし”を維持して新シーズン開幕を迎える。京都橘高は、第27回船橋招待U-18サッカー大会最終戦で帝京長岡高と対戦。MF丸山大輝(新3年)のスーパーゴールを含む2発をはじめ、MF幕内実(新3年)のスーパーミドル、FW山岡立樹(新3年)と新1年生MF執行隼真もゴールを決め、5-0で快勝した。

 京都橘はこの日の第1試合でプレミアリーグ勢の東福岡高と1-1ドロー。先制されたものの、前半終了間際に追いつき、後半はボールの奪い返しと崩しの部分で強敵を苦しめた。佐藤完樹コーチは「今大会で一番良いゲームでした。(帝京長岡戦は)その後だったので大事にしようと」。東福岡戦の内容を継続した上でスーパーゴールも連発。良い形で大会を終えた。

 京都橘は、21日まで開催された第4回 J-VILLAGE CUP U-18でともにプレミアリーグ勢の流通経済大柏高と0-0、川崎フロンターレU-18と3-3(PK戦1-4)。同大会を1勝3分と“無敗”で終えて、船橋招待を迎えた。

 GK田中萌誠主将(新3年)は「この船橋招待初日はJヴィレッジで負けていないということで、ちょっと勘違いというか油断があって、あまり良いゲームができなかったんですけれども、2日目は改め直して自分たちから強度、雰囲気を全部見つめ直してやることができたので、勝てはしなかったんですけれども1日目よりは良いゲームができた。最終日はこれまでで一番良いゲームができたと思います」。船橋招待も2勝4分と無敗で終了。それも快勝で終えることに成功した。
 
 攻守の要であるMF上西剛史(新3年)と主将の田中、丸山、幕内ら力のある選手が並び、新2年生もFW西川桂太やMF福永裕也ら面白い選手がいる印象。チーム内で意見を出し合って修正する力、雰囲気を良く力もある。

 田中は「自分たちって去年の3年生に比べて個人の能力が劣るところがあると思うんですけれども、その分、全員でまとまって一つの組織としてやれる集団だと思っている」という。

 その新生・京都橘を後押ししているのが、今月完成した次世代型スポーツ施設『KYOTO TACHIBANA スタジアム』の存在だ。人工芝のサッカーコートをメインにフットサルコートや他競技のグラウンド、そして充実のクラブハウス。これまでの土のグラウンドから環境は大きく変わった。

 田中は「最高です。(GK練習でセービングしても)痛くないんですよ。あとトンボ(がけ)の時間を削れるので。みんな帰らなくなって、みんな(練習を)やりたがって残っている感じですね」と説明する。先輩たちも待望していた人工芝グラウンドの完成に感謝。モチベーション高いチームは、系列のウィザーズFC U-15の選手たちや地域の人々を感動させるような戦いをする。

 京都府内のライバルは強力だ。特に東山高は21年度夏冬全国8強。C大阪内定のMF阪田澪哉(新3年)をはじめ、主力の半数を残す陣容だ。新3年生はU-16時代から東山に勝てていないが、田中は「グラウンドも変わって、土から芝に変わってプレースピードも変わったので、自分達で高め合って、過去は変えられないですけれども、これからは変えられる」。チーム一丸となって努力を重ねるだけ。そして、チャレンジャーの立場を忘れずに臨み、必ず京都のタイトル奪還、プリンスリーグ関西や全国での活躍を果たす。

(取材・文 吉田太郎)

TOP