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[MOM3938]前橋育英MF堀川直人(3年)_2度の膝手術から復活した才能。スーパーゴールでヒーローに

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後半45+3分、前橋育英高MF堀川直人が劇的な同点ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[7.10 高円宮杯プレミアリーグEAST第12節 前橋育英高 1-1 柏U-18 前橋育英高G]

 復活を期すアタッカーが、劇的ゴールで前橋育英高を救った。後半45+3分、交代出場のMF堀川直人(3年=坂戸ディプロマッツ出身)は左中間でボールを受けると、「ゴールしか見えなかった」。わずかな間の後に右足を一閃。正確にコントロールされたシュートはゴール右上隅を破り、1-1となった。

 後半、前橋育英は圧倒的にボールを支配して攻撃。だが、柏U-18の堅い守りに苦戦し、決定的なシュートも決めきれなかった。37分に投入された堀川もクロスのこぼれ球など2度の決定機を活かせず。このゴールシーンも躊躇して味方へのパスを選択するのではないか、と思われた。

 だが、堀川は「1本目2本目やっちゃった部分があったので、そこは結果を残さないといけない」と強気にシュート。山田耕介監督はそれまでの決定機でのミスについて苦笑していたが、「『3本打って1本決めれば、ヒーローになるからね』といつも言っている。(堀川は)スピードがあって面白いんですよ」。背番号33のMFは前向きな姿勢を崩さず、両ベンチも唸るようなスーパーゴールで1本を決め切ってヒーローに。そして、復活ゴールを喜ぶ仲間たちの輪の中に飛び込み、感情を爆発させた。

 堀川は2度の手術を乗り越えてピッチに戻ってきた。1年時の10月、先を見据えて右膝外側の半月板を手術。復帰後、期待のMFは2年生ながらAチームに加わり、メンバー入りへチャレンジしていた。

 だが、昨年12月の紅白戦で右膝を負傷。1度目と同じ箇所を手術し、再び半年間ピッチから離れていた。堀川は17年度選手権で優勝した前橋育英に憧れて進学。「サッカーしに来たのにできなくて……。2回目やった時は先が見えなかったです」。だが、諦めなかった。仲間が試合で戦う姿に刺激を受けながら、リハビリを継続。5月にセカンドチームが出場した関東高校大会で3試合2得点を記録するなどアピールし、プレミアリーグ2試合目で結果を残した。

 チームトップクラスのスピードの持ち主。この日は積極的な仕掛けも見せていた。「スピードを活かしたドリブルが大きな武器だと思っています。(山田)監督からも『ドリブルして行け』という指示があって出せたと思います」と振り返る。

 強みを発揮し、結果も残した堀川は、「(出場時間を伸ばし)自分で雰囲気変えたり、勝負を決められる選手になりたい」と理想の姿を口にする。この日はインターハイ前最後の公式戦でアピール。堀川は待望の大舞台の戦いへ向けて、「(メンバー入りできれば)自分のプレーを見せていきたいし、結果を残したい。良いチームで全然優勝を狙えると思っているので、そこは自分が出て結果決めたいと思います」と意気込んだ。2度の手術を乗り越え、新たな一歩を踏み出した才能が、インターハイでまたヒーローになる。


(取材・文 吉田太郎)
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