beacon

[関東Rookie League]公立中出身の実力派ボランチ、桐光学園MF阿部凌磨。貪欲に「レベルアップしてやっていきたい」

このエントリーをはてなブックマークに追加

桐光学園高の中盤で利いていたMF阿部凌磨

[9.3 関東Rookie LeagueAリーグ第11節 西武台高 2-0 桐光学園高 時之栖うさぎ島G] 

「僕らは全国出場を目指していて、このルーキーリーグでも優勝して全国出場を目指してやって行こうと言っていたので、まずそれが達成できなかったことは悔しかったですけれども、最後までしっかりとやり切れたことは良かったんじゃないかなと思います」

 桐光学園高(神奈川)のボランチを務めたMF阿部凌磨(藤沢市立藤ヶ岡中出身)は、優勝を目指した関東Rookie League Aリーグで6位に終わったことを悔しがる。1学年20名で少数精鋭の桐光学園は、強力WB杉野太一ら上のカテゴリーへ行く選手や怪我人が増えると、交代枠が3人という中での試合も。だが、同じく優勝を目指した帝京高(東京)や前橋育英高(群馬)を倒し、最終節でも優勝校の西武台高(埼玉)と互角に渡り合うなど自力の高さを示した。

 阿部はリーグ戦を通して、「守備の球際の強度とか、攻撃の縦パスとかサイドチェンジとかできたと思います」と振り返る。キック精度の高さと切り替えの速さを特長とするボランチは、リーグ戦で3得点3アシスト。武器を発揮した一方、「連戦が続く中で最後まで走り切るところとかはもっとできたんじゃないかなと思います」と課題を挙げていた。

 阿部は公立の藤沢市立藤ヶ岡中出身。3年時にはキャプテンとして神奈川県3連覇を達成し、関東大会にも出場している。神奈川県中体連選抜に名を連ねた実力派は厳しい環境、レベルの高い環境を求めて自分から桐光学園の練習へ。「とても練習の雰囲気とか良くて、自分が成長するのには良い場所」と感じ、進学を決めた。

「ボールも上手く散らせて自分でも入って行って、ゴールも決めれる選手になっていきたい。(憧れは)マンチェスター・シティのデ・ブライネ。パスもできるし、自分でも入って行けるので。自分が3年生になった時は全国優勝できるように、ここからレベルアップしてやっていきたい」。関東Rookie Leagueを経験し、どの試合でも、どんな状況でも常に自分の長所を出し続けることの必要性を感じた。チームに戻って貪欲に武器をより磨き、質の高いパフォーマンスを続けてチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
●2022 関東Rookie League特集ページ

TOP