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[NB CHAMPIONSHIP U-16]興國3年生に揉まれるCB的羽航人、敗戦も青森山田相手に手応え

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逆転負けしたものの、興國高CB的羽航人(セレッソ大阪和歌山U-15)は落ち着いた守備

[9.17 NB CHAMPIONSHIP U-16予選リーグ第1節 青森山田高 3-1 興國高 時之栖うさぎ島G]

 大阪の育成軍団・興國高は青森山田高との注目カードで逆転負け。その中で、CB的羽航人(セレッソ大阪和歌山U-15)は、同世代を代表する強豪校との一戦で手応えを感じていた。

 青森山田は後半にギアを上げて迫力のある攻守。結果的に飲み込まれる形となったが、逆転された後も的羽はCB田中怜とチャレンジ&カバーを徹底しながら、青森山田の攻撃をよく凌いでいた印象だ。

 的場は「1年生同士なので強いとは感じなかったです。ヘディングの技術は負けているんですけれども、他に劣っているところはなかった」と言い切る。チーム全体の守備強度など課題になった部分はあるものの、「全然興國の3年生とやっていた方が強いし、速い。そう思えば、戦えたと思います」。

 興國は近年、立て続けにプロ選手を輩出。そのAチームのFWはスピードや強さが際立っている。トレーニングで彼らと対峙してきた的羽は、青森山田のスピード感にも慌てることなく、落ち着いて、視野広く、プレーできたという感覚を持っているようだ。

 ビルドアップのパスや、相手のマークを外して運ぶドリブルは特に自信を持っている部分だ。実際、後半10分に勝ち越された後は、相手の背中を取るシーンが増加。同点のチャンスを作り出していた。ただし、3失点したことを素直に反省。「ミスゼロと相手のシュートもゼロに抑えて行けるように。CBが全部シュート止めたら無失点で行ける」と改善することを誓っていた。

 元々はSBで興國進学後にCBへコンバート。現在、身長は180cmだが、父親は190cmで「身体をもっと強くしていきたい。(身長も)これから伸びていくと思う」。興國の3年生には西川楓人、常藤奏という強力なCBがいる。現状ではまだまだ差があることは確か。それでも、「超えていけるくらいにならないと」という的羽は、彼らから学び、訪れたチャンスをモノにする。

(取材・文 吉田太郎)

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