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“U-16日本一”の帝京長岡右SB永井仁之主将は仲間をリラックスさせ、自身は「岩になろうと」

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右SB永井仁之主将(1年=セレッソ大阪西U-15出身)を中心に優勝を喜ぶ帝京長岡高の1年生たち

[12.19 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16決勝 神村学園高 0-4 帝京長岡高 時之栖うさぎ島G]

「自分は正直、キャプテンシーはあまりなくて。でも、チームをリラックスさせる面では良かったと思います。みんな、仲良しで楽しくサッカーできた」。

 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16で初優勝を果たした帝京長岡高(新潟)の右SB永井仁之主将(1年=セレッソ大阪西U-15出身)は、「初戦からガチガチで上手くサッカーができていなかった」というチームを楽しくサッカーさせることを意識したという。

 この日は圧倒的にボールを支配しながら、1点の遠い展開。「自分はDFラインで前見ていてFWの2人が焦っていて、リラックスさせようとしました」。焦りすぎないように声がけしながらゴールを目指し、後半半ば以降の4得点に結びつけた。

 今年の1年生は2年連続選手権3位を見て入学してきた期待の世代。個性的な選手が多い印象だが、永井は「ミーティングが多くて、ミーティングで自分たちの悪いところを解決したりしているので仲が良いと思います」と説明する。今大会は参加したメンバー全員が出場。決勝では交代出場したFW冨岡洸仁とMF水川昌志がゴールを挙げるなど全員で優勝を勝ち取った。

 永井は元々左SHだが、今大会は右SB。「自分は1対1で相手の左SHを止めるというのは結構自分の役割だと思っていて、1対1で負けないように、『岩になろう』と思っていました」。その言葉通り、相手のSHを封鎖。奪い返しに来る相手のプレッシャーを剥がして前進するなど、“岩”だけに収まらない活躍を見せた。

 自身の課題も、チームの課題も「運動量ですね」。チームを「勝たせられるのではあれば、(ポジションは)どこでも」という永井は、日本代表の右SB酒井宏樹を目標にSBでも勝たせられる選手を目指す。帝京長岡は今大会の登録外の選手にも実力者が多数。彼らを含めて“U-16日本一世代”は競争し、来年、再来年、再び全国決勝で勝つ。

(取材・文 吉田太郎)

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