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世代を代表するMF徳永涼。日本高校選抜の活動からも多くを吸収し、成長して大学サッカーへ

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MF徳永涼(前橋育英高3年)は日本高校選抜の活動からも学び、成長に繋げる

[1.21 練習試合 日本高校選抜候補 3-2 流通経済大 時之栖裾野G]

「悔しすぎましたね、今のは。マジ、悔しいです。代表の監督もいたので」。日本高校選抜候補は強豪・流通経済大との練習試合(30分×3本)1本目を0-1で終了。MF徳永涼(前橋育英高3年)はその結果、内容についての悔しさを隠すことなく幾度も「悔しい」の言葉を口にしていた。

「30分1本だったので、自分、出し切れなかった感が凄くあって、この悔しさを午後とか明日に繋げられるというのはあるんですけれども、もうちょいボールを触って、さばいて、この相手でも差をつけられるシーンはあったので、率直に言うと『悔しい』というのがあります」

 序盤からチームのバランスを取りながらボールに触れてゲームメーク。終盤にペースを握ってからは特長をより表現していた。だが、本来FWで慣れないSHで出場した諏訪晃大(桐生一高3年)とのすり合わせが十分にできていなかったことなどから自分も、味方も活かせなかったという感覚。徐々に諏訪の突破力も引き出すことに成功していたが、細部までこだわる徳永は30分という時間の中でも自分を出し切ること、またより味方をコントロールすることも自分の課題に挙げていた。

 本人は納得していなかったが、ピッチで見せる存在感はタレントたちの中でも頭ひとつ抜けている印象だ。ややチームの重心が重かったとは言え、大学生のプレッシングを苦にすることなくボールをキープして味方へ。球際でも負けずにマイボールに変える。前橋育英で2年時からコンビを組むMF根津元輝(3年)、MF小池直矢(3年)、CB齋藤駿(3年)とチームのクオリティを高めていた。

 各地から集ってきた選手たちと積極的にコミュニケーションを取っている姿が目立つ。前日もクールダウン時にFW塩貝健人(國學院久我山高3年)に声がけし、動作を交えながら会話。「凄く良い動き出しをしているのを見ていたので、どういうボールを欲しいとか聞いたり。一緒に出たら良いプレーが出そうだなと思いました」。選考合宿である以上、各選手はアピールすることが最優先だが、ライバルたちから吸収できることは吸収し、個人と高校選抜を向上させようとしている。

「まずはこのチームで中でも中心になれるようにということと、良い選手もたくさんいるし、相手にも良い選手がたくさんいたので、吸収できるところを吸収して、ここでさらに成長できることを意識して、さらに自分の課題にも取り組んでいきたい」。昨年はU-18日本代表に選出されてキャプテンマークを巻くなど世代を代表する選手だが、人一倍の向上心。この日は流通経済大の攻守からも学んだことを口にしていた。

 夏冬連覇を狙った選手権は、準々決勝でPK戦の末に惜敗。あと3勝し、目標を達成できなかった悔しさはもちろんある。だが、仲間たちと歩んだ過程、選手権という大舞台で表現した前橋育英のチーム力と団結力、その内容については納得しているようだ。

「チームの作り方や最後の持って行き方は凄く良くて、これからもずっと活きてくると思うし、これからキャプテンとかやっていく中でチームづくりにプラスしてどんどん成長できると思う」。周囲に影響を与えるほど高い意識、成長意欲の持ち主は、高校選抜の活動も前向きに、今後に繋がる充実した時間へ。多くを吸収し、課題を抽出して筑波大での4年間をスタートする。

(取材・文 吉田太郎)
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