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[デンチャレ]東山ダブルボランチでチャンス創出も…。日本高校選抜MF真田蓮司「もっと成長しないと」

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日本高校選抜MF真田蓮司(東山高3年)は東山高のチームメート・松橋とともにチャンスを演出した

[2.28 デンチャレグループA 関東選抜A 3-1 日本高校選抜 ひたちなか市総合運動公園スポーツ広場1]

「やっぱり相手の一人ひとりの質というのは、学ぶものが多かったですし、自分ももっと成長しないとな、と感じました」

 日本高校選抜は全国高校選手権で準優勝した東山高(京都)のMF真田蓮司(3年)とMF松橋啓太(3年)が、ダブルボランチとして先発。選手権でボランチながら得点王に輝いている真田は、松橋とのコンビで先制点やチャンスを演出した。

 真田は前半5分、ファーサイドの松橋の頭へCKを通し、FW塩貝健人(國學院久我山高3年)の先制点の起点となると、同アディショナルタイムには松橋の縦パスを受けてターンする。そして、狭いDF間を通す絶妙な縦パス。そして、MF安齋悠人(尚志高2年)のカットインシュートがゴールを破った。だが、ゴール前の選手がプレーに係ったという判定でノーゴールに。真田も“幻のアシスト”になったが、決定的なプレーをした。

 大学生のトッププレーヤー相手に好パスを見せたほか、守備面でも奮闘。ただし、本人に満足感はなかった。「自分、ゴールに係わっていくことが目標でもあるので、そういうところで絡めていけたのは良かったんですけれども、もっともっと質を上げていかないといけない部分が多くて、まだまだだなと思いました」と首を振る。

“盟友”松橋とのコンビについては、「いつもどおりですね。周りが違うので。相手も強かったですし、そこそこ」と微笑。ただし、関東選抜Aのダブルボランチ、MF山内翔(筑波大3年=神戸U-18/神戸内定)、MF細谷航平(法政大3年=広島ユース)との差を実感する一戦となったようだ。

「質というのは、相手のボランチのように1タッチで剥がすシーンを僕たちももっとできていたらもっとテンポも上がって、剥がせていけたんじゃないかと思います」。この試合、相手のプレッシャー、圧力の前に日本高校選抜はバックパスを選択する回数が増加。後半にはリズムが向上していたが、プレーメーカーは質を向上することの必要性を実感していた。

 真田は試合後、東山のチームメートとともに日本高校選抜を一時離脱。関西へ戻り、3月1日は東山の卒業式に出席する予定だ。「3年間みんなとサッカーできたのは良かったと思っているんで、次のステージでも頑張っていきたい」。仲間や恩師たちとの時間を過ごし、その後、日本高校選抜に再合流する。

 日本高校選抜は過去2度のデンソーカップチャレンジで未勝利。今大会は、初勝利を果たすことも大きな目標だ。真田は「高校選抜として1勝もしていないというところもあるので、何とか1勝していきたいなというのがあります」。スイッチを切り替え、初戦以上に質の高いプレーをして大学生撃破に貢献する。

(取材・文 吉田太郎)
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