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ボランチで2戦連発1G1Aの東山MF真田蓮司「仲間のおかげ」昨季敗れた4強へ再挑戦

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東山高MF真田蓮司(3年)

[1.2 選手権3回戦 高川学園高 0-2 東山高 柏の葉]

 東山高が誇る攻撃的ボランチが2戦連発となる1ゴール1アシストの大活躍を見せ、昨年度と同じベスト8への扉を開いた。MF真田蓮司(3年=C大阪U-15)は試合後、「練習どおりにセットプレーを決められたのが今日の勝因かなと思う」と1点目に手応えを語った。

 開始48秒、電光石火の先制点だった。

 左からのCKを真田がゴール前に送り込むと、ニアサイドの相手選手をDF志津正剛(2年)がブロックし、後方から反応したDF石井亜錬(3年)がシュート。「本当に練習どおりで決められたので、自分たちでもちょっとビックリでした」。前日練習で準備していたとおりの一撃。真田は「完璧でした」と付け加えた。

 その後は試合を優位に進めながらもゴールの遠い時間が続いたが、後半10分に追加点を奪った。「後ろでつなぎ始めたので僕と早く蹴れって言ってたけど、後ろがつないでくれて、相手が前がかりになっているところでカウンターのような形になった」。左サイドをMF清水楓之介(3年)がドリブルで切れ込むと、折り返しのパスに真田が反応。冷静にGKの動きを見ながらネットを揺らした。

「監督にもペナの中に入って行けとは常に言われていて、澪哉にも俺の後ろに来いと言われていた。澪哉もスルーしてくれたので仲間のおかげ」。ニアサイドで潰れ役を担ったMF阪田澪哉(3年)を称えながら謙遜したが、ボランチでの2試合連続ゴールは個人としても大きな成果だ。

 しかし、真田は気を引き締めていた。「結果にこだわっている部分はあるので、結果だけ見たらいいけど、他のプレーでうまくいっていないシーンがあったり、ミスも多かった。結果は良かったけど、その他のところでもレベルを上げていけたらもっとチームに貢献できると思う」。さらに高みを見据えるためには、まだまだパフォーマンスレベルが足りないと考えている。

 準々決勝・日体大柏戦はそうした改善点も胸に挑む一戦となる。自身もピッチに立っていた前回大会は準々決勝で青森山田高に敗れ、涙をのんだ経験を持つ真田。しかし、真田は「去年ベスト8で負けて悔しい思いをしたけど、去年どうこうというのはあまり考えていない。日本一になるためには次の試合に勝たないといけない」と冷静に語る。

 大事なのは一戦一戦に向き合うこと。「僕たちは上を目指してはいるけど、一つ一つの試合に集中しているからこそ今まで勝ってきている。次の(準々決勝の)日体大柏戦だけのことを考えてやれば絶対に勝てる。一戦一戦集中していきたい」。あくまでも地に足をつけて臨んでいく構えだ。

(取材・文 竹内達也)
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