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[デンチャレ]日本高校選抜が参戦3年目で大学選抜から初白星!FW小湊、左SB山内のゴールで関東選抜Bに逆転勝ち!

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後半7分、左SB山内恭輔(前橋育英高3年)の決勝点を喜ぶ日本高校選抜イレブン

[3.4 デンチャレ7・8位決定戦 関東選抜B 1-2 日本高校選抜 ひたちなか市総合運動公園]

 日本高校選抜がデンチャレ初勝利! 第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会(デンチャレ)は4日、順位決定戦を行った。日本高校選抜が7・8位決定戦で大学生の関東選抜Bと対戦。2-1で逆転勝ちを収めた。日本高校選抜はデンチャレ参戦3年目で初白星。7位で大会を終えた。

 予選リーグ3試合でいずれも得点したものの、大学生に紙一重の差をつけられたほか、不運な判定もあって3連敗。だが、日本高校選抜が全員攻撃・全員守備でデンチャレ初勝利だ。今大会最終戦の先発はGK上林真斗(昌平高3年)、右SB坂本翼(大津高3年)、CB大田知輝(帝京高3年)、CB多久島良紀(青森山田高3年)、左SB山内恭輔(前橋育英高3年)、MF徳永涼主将(前橋育英高3年)とMF真田蓮司(東山高3年)のダブルボランチ、右SH高足善(前橋育英高3年)、左SH小池直矢(前橋育英高3年)、そしてFW小林俊瑛(大津高3年)とFW塩貝健人(國學院久我山高3年)が2トップを組んだ。

 高校選抜は序盤からダイレクトプレーが多く、リズムの良い攻撃。高足が絡む形で局面を打開する。右サイドは坂本も積極的な攻守。アグレッシブな守備で相手からボールを奪う高校選抜はここまでの試合で最もボールを保持して試合を進める。

 11分にはルーズボールを拾った小池が前目のポジションにいたGK頭上を狙ったシュート。13分には高足とのワンツーから坂本が決定的なクロスを通す。18分には真田の斜めのパスを小林が絶妙なスルー。右サイドを抜け出した高足が右足を振り抜く。だが、関東選抜BはGK川上康平(東洋大3年=JFAアカデミー福島U-18)がストップ。逆にMF山崎太新(筑波大1年=横浜FCユース)の力強い縦突破、シュートなどで攻め返した。

 高校選抜は小林とのコンビから塩貝が一気に縦へ抜け出してシュート。徳永が長短のパスで攻撃をコントロールし、真田が幅広いカバーリングを見せるなど流れを切らさない。だが、関東選抜Bは徐々にビルドアップの距離感が向上し、押し返していく。

 高校選抜は大田の身体を張ったカバーや多久島の空中戦での奮闘などで食い下がっていたものの、39分に失点。関東選抜Bは左SB熊倉弘貴(日本大2年=前橋育英高)の横パスを受けたMF吉尾虹樹(法政大3年=横浜FMユース)が右足シュートを右隅にねじ込んだ。

 それでも日本高校選抜は大田、小林、塩貝をCB三橋春希(青森山田高3年)、FW小湊絆(青森山田高3年)とFW古田和之介(履正社高3年)へ入れ替えた後半立ち上がりからプッシュ。3分、ポゼッションから徳永の1タッチパスで高足が右サイドを抜け出す。そして中央へのラストパスを小湊が決めて同点に追いついた。

 さらに7分、自陣での奪い返しから徳永が素早く左サイドへ展開する。小池がスピードに乗ったドリブルから前方のスペースへ抜けた古田へパス。これを古田が中央へ折り返すと、DFラインから最前線まで駆け上がっていた左SB山内が左足ダイレクトでゴールへ流し込んだ。

 高校選抜はその後も小池がクロスバー直撃のシュートを打ち込むなど勢いのある攻守。三橋が気持ちの込もったシュートブロックを見せ、GK上林はMF熊坂光希(東京国際大3年=柏U-18)の決定的なシュートをストップした。また、山内は左サイドで対人プレーの強さを見せ続ける。

 高校選抜は再三チャンスを作りながらも3点目が奪えない。だが、焦れずに声を掛け合いながら守り続けた。終盤にはMF松橋啓太(東山高3年)、DF齋藤駿(前橋育英高3年)を投入。最後は3バックにして関東選抜Bの反撃を跳ね返し、2-1で悲願の初白星を飾った。

(取材・文 吉田太郎)
●第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会特集

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