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[MOM4229]神戸U-18FW有末翔太(2年)_神戸OBの古橋亨梧が参考。自信を持ってピッチに立ち、決勝点

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後半36分、ヴィッセル神戸U-18FW有末翔太(2年=神戸U-15出身)が左足で決勝点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.16 サニックス杯予選リーグ 神戸U-18 3-2 東海大福岡高 グローバルアリーナ]

 ビハインドの状況で投入され、残り時間15分を切ってもまだ2点ビハインド。だが、ヴィッセル神戸U-18(兵庫)の俊足FW有末翔太(2年=神戸U-15出身)は「楽しかったです。出た時から『多分、決めるな』と思っていました」と振り返る。

 昨年のプレミアリーグWESTは374分間の出場で4得点。前日の先発から東海大福岡高戦はサブに回ったが、このようなシチュエーションには慣れていた。自信を持ってピッチに立った有末は後半28分、MF濱崎健斗(中3)とのコンビで抜け出し、右足シュート。ゴロで打てなかったことを反省したが、こぼれ球をFW渡辺隼斗(中3)が決めて1点差となった。

 そして、同点で迎えた後半36分、有末は得点嗅覚を発揮する形でこぼれ球を左足で蹴り込み、決勝点。逆転勝ちへ導いたヒーローは、冷静に「いつも(神戸OBである)古橋(亨梧)選手を見ているんですけれども、そういう形で裏取るとかクロスの入り方はもっと勉強していかないといけない」と引き締めていた。

 昨年、チームは得失点3差でプレミアリーグWEST2位。有末は静岡学園高との最終節で交代出場し、抜け出しからのループシュートで見事なゴールを決めている。だが、シュート4本で1得点。他の決定機で決めていれば、優勝できたかもしれないという思いがある。だからこそ、「得点のところは、まずこだわっています」。止める・蹴る、チャンスメークの部分にもこだわり、古橋のようなフィニッシャーを目指していく。
 
 セルティック(スコットランド)でゴールを量産している古橋の常に死角を狙う動きを見て学習。出場時間の増加とともに死角を狙う動きにトライする回数も増やしている。「どんどん質を上げれている。まだまだですけれども、結構できているという実感があります。自分の武器使って裏抜けて、得点取ったら絶対に代表に入っていけると思うので意識していきたい」。ゴールを決め、チームを勝たせて上のステージで活躍するチャンスを掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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