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[関東ROOKIE LEAGUE]流経大柏と激しいバトル。桐光学園CB田中智也「自分がいれば点が入らないなと思われるくらいに」

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攻守両面で体を張った桐光学園高CB田中智也(1年=湘南ベルマーレEAST出身)

[4.22 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第1節 流通経済大柏高 3-1 桐光学園高 時之栖うさぎ島G]

 ミズノチャンピオンシップU-16 ルーキーリーグ優勝歴を持つ桐光学園高(神奈川)の関東ROOKIE LEAGUEの目標は「優勝」。開幕戦は悪くない内容だったものの、前半に先制され、後半に突き放される形で黒星発進となった。

「自分たち、練習から『激しくやれ』と言われているので、それが試合にも出た」とCB田中智也(1年=湘南ベルマーレEAST出身)。流通経済大柏高(千葉)との激しい攻防戦で引かずにバトルし、田中は後藤直人コーチも認める戦いを見せていた。

 田中は「県内で、少数精鋭で、あと練習の雰囲気も良かった」という理由で桐光学園へ進学。自身の成長のためにあえて厳しい環境を求めたという。競り合いや前への推進力を強みとするDFは体を張った守備のほか、空中戦で向かっていく姿勢も。チームは前後半ともに押し込む時間帯もあったが、田中は上手くいかない中で「チームの雰囲気が悪くなってしまった」と首を振る。

 0-3から1点を返したが、敗戦。23日の帝京高(東京)戦も0-2からFW塩瀬海成のゴールで1点を返し、終盤は押し込み続けていたものの、勝ち切ることができなかった。桐光学園の一員として、勝負にこだわる姿勢は絶対。選手たちは少しでも改善して次戦の勝利を目指す。

 今年の1年生は、長身右SB武山陽介がすでにAチームでプリンスリーグ関東デビュー。神奈川県トレセンの189cmGK斎藤准也や流経大柏戦で異質の動きを見せていたFW福尾涼太、身体能力の高いFW倉持慶太ら特長のある選手がいる。

 田中は同級生たちと切磋琢磨。「選手権、インターハイ3年間全部出たい。最終的に日本高校選抜に入りたい。チームを引っ張っていけて、みんなに信頼されて、自分がいれば『点が入らないな』と思われるくらいになりたいです」。そのDFの憧れはオランダ代表CBファン・ダイク。成長を続け、対戦するFWたちを封じ込む。

(取材・文 吉田太郎)

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