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[関東ROOKIE LEAGUE]流経大柏が3発快勝。桐光学園との激しい攻防戦を制し、千葉ダービーへ弾み

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後半18分、流通経済大柏高がFW山元琉土の決勝点を喜ぶ

[4.22 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第1節 流通経済大柏高 3-1 桐光学園高 時之栖うさぎ島G]

 22日、関東・静岡の強豪校の1年生が90分間ゲームのリーグ戦で力を磨く「2023関東ROOKIE LEAGUE」が開幕し、Aリーグ第1節で流通経済大柏高(千葉)と桐光学園高(神奈川)が対戦。流経大柏は3-1で白星発進した。

 強豪同士の戦いは序盤から非常に激しい攻防戦となった。入りの良かった桐光学園がセットプレーの本数を増やし、相手ゴールへ迫る。流経大柏は硬さもあって受けてしまう部分もあったようだが、素晴らしい形で先制点を挙げ、勢いに乗った。

 前半34分、流経大柏は左SB増田大空が左サイドからスローイン。FW島谷義進からの落としを受けると、ドリブルで2人、3人とかわしてPAへ切れ込み、左足でゴールを破る。桐光学園の189cmGK斎藤准也から決めた会心の一撃。スコアを動かした流経大柏は、セカンドボールの回収などで巧さを見せていたMF小関燈真らからスピーディーにボールを動かし、FW山元琉土や島谷が迫力のある仕掛けを繰り出す。

 互いに切り替えが速く、球際ではガチガチの戦い。ややヒートアップする選手も見られるなど、勝利への強い思いも表現し合う展開だった。その中で流経大柏の山元は、「練習も球際とか負けたらいけないという練習が多い。その強さを出せた」と振り返る。

 ただし、桐光学園もCB田中智也が気迫の守備でボールを奪い取り、コンビを組んだ186cmCB川谷駿斗も前に出てのボール奪取を見せていた。そして、前線ではFW福尾涼太がクオリティを発揮。サイド攻撃、セットプレーで押し返していた。

 だが、流経大柏は左SB増田やCB廣瀬煌が好守を見せていたほか、186cmGK藤田泰土が安定したキャッチングを見せる。そして、後半18分には中央から右サイドへ展開し、交代出場MF石井友啓がラストパス。これを「泥臭さは自分でも意識していて、どんな形でも点を決めるのが自分の特長だと思っている」という山元がスライディングしながら伸ばした左足でゴールへ押し込んだ。

 流経大柏は、24分にもビルドアップから左SH大友悠生がスルーパス。これで小関が抜け出し、左足シュートを右隅へ沈めた。チームも大盛り上がりの3点目。桐光学園は39分、MF松岡奏友が左足でCKを蹴り込み、相手オウンゴールで1点を返す。その後も相手に圧力を掛けたが、2点目を奪うことはできなかった。

 流経大柏の山元は、「今年はルーキー絶対に優勝して個人としても得点王を目指している。3年後絶対に全国優勝というのを掲げているので、これから頑張っていきたい」。まずは23日の次節・市立船橋高(千葉)戦に集中。「2戦目から千葉ダービー。来る前に榎本(雅大)監督からも『千葉同士は絶対に負けるな』と言われているんで、FWとしてどうしても勝たないといけない試合なので、チームを勝たせられるように頑張りたい」と誓った。プリンスリーグ関東登録メンバーなどが不在の中で開幕戦勝利。千葉ダービーも必ず勝つ。

(取材・文 吉田太郎)

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