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[MOM4259]広島ユースセカンドFW井上愛簾(2年)_プリンス中国で2発!翌日のプレミアでも決め、2日連続ゴール

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サンフレッチェ広島ユースセカンドFW井上愛簾(2年=東急SレイエスFC U-15出身)が2発。翌日、AチームのプレミアリーグWESTでも決めて2日連続ゴール

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.22 高円宮杯プリンスリーグ中国第4節 広島ユースセカンド 3-2 岡山学芸館高 安芸高田市サッカー公園]

 サンフレッチェ広島ユースセカンドの前半のシュートは3本。そのうち2本を放ったFW井上愛簾(2年=東急SレイエスFC U-15出身)が、どちらも決めて決定力の高さを見せつけた。

 先制点は24分。左サイドに流れながらMF井上証(2年)からのパスを引き出し、ファーストタッチで相手DFと入れ替わってフリーとなった。「証には常に俺を見るように言っています。良いパスが来てよかった」というお膳立てとなったが、岡山学芸館高GK平塚仁(3年)も間合いを詰めてくる。それでも「動きは見えていたので、少し浮かせてニアサイドを抜いた」と振り返る冷静なフィニッシュでネットを揺らした。

 さらに41分には、右SB桝谷歩希(2年)のロングパスに反応して右サイドから抜け出す。ドリブルで運んで追走する相手DFを振り切り、またも「コースが見えた」というニアサイドを、今度は右足シュートで破って2-0とした。

 前半で2得点となれば、もちろん後半に狙うのはハットトリック。だが、後半11分に相手GKが前に出ていたポジショニングを見て、ハーフウェイラインの自陣寄り、約60メートルの距離から狙った超ロングシュートは、わずかに右に外れて決まらなかった。

 同18分にはエリア内でフリーになって左足ボレーで狙ったが、力んで空振りしてしまう。後半はシュート3本も無得点に終わり、「3点目を意識して力が入ってしまった。ハットトリックを達成したかったです」と厳しい表情。それでも指揮を執った岡本知剛コーチは「好不調の波をなくすのが課題。もっともっと圧倒的な力を見せつけてほしい」と指摘しながらも「今日は素晴らしいプレーを見せてくれた」と評価した。

 前節に続く連勝の立役者は試合終了後、同じく出場していた選手数人や野田知監督などスタッフとともに、急いで会場から引き揚げた。翌23日に行われるAチームのプレミアリーグWEST第4節、アウェイでの横浜FCユース(神奈川)戦メンバーに入っており、横浜へと移動するためだ。

 プレミアでは開幕から控えスタートが続いている。セカンドチームでの2得点は勝利だけでなく、自分自身がプレミアで先発の座を勝ち取るために必要な結果だ。「プリンスでやれるところを見せて、プレミアでもスタメンを取り、結果を残したい」と意気込み、そのための課題を「落としのパスのミスをなくしたり、センターバックとの競り合いで負けないようにしないと、プレミアでは通用しない」と語る。
 
 プリンスの試合終了から約20時間後に始まったプレミアの横浜FCユース戦で、井上愛は0-1とリードされた後半35分から途中出場。後半39分に同点ゴールを決め、敵地での勝点1獲得に貢献した。プリンス→プレミアの2日連続ゴール。スタメン奪取に向けて、野田監督をはじめスタッフへの強烈なアピールとなったことは間違いない。

(取材・文 石倉利英) 
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