[4.22 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第1節 静岡学園高 3-2 日大藤沢高 時之栖裾野G]

　日大藤沢高(神奈川)は0-2からいずれも注目アタッカーのMF岩藤利龍とFW藤本歩優のゴールで同点。だが、逆にセットプレーの流れから突き放されて1-2で黒星スタートとなった。

　MF榎本来輝(1年=横浜FMジュニアユース追浜出身)は「(0-2の前半から)チーム全員で声を掛け合って修正して、同点に追いついて、もう1点取るという気持ちはあったけれど、一つの隙を見せてしまった」と悔しがる。

　榎本は180cmの長身ボランチでCBとしてもプレー可能。中盤中央で受けてターンし、展開するキックや守備にも自信を持つ。河内健奨コーチも「将来性がある。両足蹴れるボランチです」というMFはすでにAチームに合流しているという。翌日は関東トレセンリーグU-16出場のため、ROOKIE LEAGUEは欠場してU-16神奈川県トレセンに合流。その榎本はライバルたちを超えることを掲げる。

　中学3年時に怪我で試合に出られず、目標のユースチーム昇格を逃した。だからこそ、「受かった人たちには絶対に負けたくないですし、もっと努力してユース上がった人たちよりもどんどん結果を出していきたいと思っています」と意気込んでいる。

　この日は得意のキックでチャンスを演出したものの、勝負どころで存在感を発揮してチームを勝たせることはできなかった。それだけに、左右両足のキックをさらに磨き、課題の持久力を向上させること。「海外で言ったらポグバ選手とかキックとか見習ってサイズもあって、好きです。日大藤沢が日本一を目指しているチームなので、それを目指して日々の練習から積み上げていきたい」。悔しさを忘れずに成長を続け、ライバルたちを超える。

(取材・文　吉田太郎)