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[MOM4260]静岡学園MF北田優心(1年)_G大阪JYで10番背負ったレフティーが1G1A。先輩のように「唯一無二の存在」へ

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後半23分、静岡学園高MF北田優心(1年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)が右足クロスで決勝点をアシスト

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.22 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第1節 静岡学園高 3-2 日大藤沢高 時之栖裾野G]

 先輩のように活躍を続け、「唯一無二の存在」になる。静岡学園高(静岡)はトップ下で先発したMF北田優心(1年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)が1得点1アシストの活躍。前半24分、中央から意図的に速いパスをスペースへ出し、右SB篠塚怜音のリターンを右足で合わせてゴールを決めた。

 2-2の同点に追いつかれた直後の後半23分には、右ショートコーナーからドリブル突破にチャレンジ。「自分の形があるので。キックフェイントでかわして」から上げた右足クロスでCB吉田俐軌の決勝ヘッドをアシストした。

 G大阪ジュニアユースで10番を背負ったレフティーは積極的にボールを受けてパスを散らし、スペースへ仕掛けるドリブル、引き付けてかわすドリブルで局面を打開。そして、「成長はしていると思う」という課題の右足でゴール、アシストを記録し、静岡学園に白星をもたらした。

 アルゼンチン代表FWリオネル・メッシに憧れるレフティーは本来、右サイドが主戦場。だが、この日はスペースの少ない中央のポジションでテクニックを発揮し。成長に繋げる試合にした。

 G大阪ジュニアユースからユースへ昇格することもできたという。だが、「小6の時に(静岡学園が)選手権優勝したじゃないですか。その時の選手権を見に行っていたんですよ。凄いと思って」と心に強く残った静岡学園への進学を決意。先輩の言葉も後押しになったようだ。

 昨年、静岡学園の練習に参加した際、当時3年生の10番MF高橋隆大から「絶対に来た方が良い」「成長できる」からエールを受けた。高橋は同じくG大阪ジュニアユースで10番を背負い、静岡学園で成長してG大阪のトップチームに加入(その後、奈良へレンタル移籍)。北田は先輩10番のように静岡学園で成長し、10番をつけて活躍し、プロに進みたいという思いを持つ。

 高橋は2年時に選手権で活躍し、高校3年時にはプレミアリーグで圧倒的な突破力を発揮。ゴールも連発した。唯一無二の存在になることを目指し、高校レベルでそれに近い存在に。北田も「誰にも止められないような、唯一無二の存在になりたいです」と目標を掲げる。そのためにも、「決定力とか、絶対に抜けるというドリブルをもっと身につけていきたい」と誓う。同学年でU-15日本代表のMF山縣優翔らと競争し、成長を続けて先輩に続く。

(取材・文 吉田太郎)

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