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[MOM4266]前橋育英MF坪井蒼季(1年)_3得点に絡み、90分間ハードワーク。評価勝ち取る

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前橋育英高MF坪井蒼季(1年=FC岐阜U-15出身)は3得点に絡む活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.23 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第2節 静岡学園高 2-4 前橋育英高 時之栖うさぎ島G]

 先制アシストに加えて、2点目も演出。そして、決勝点となる3点目を自ら決めた。加えて、90分間を走り抜いた前橋育英高(群馬)MF坪井蒼季(1年=FC岐阜U-15出身)が選手間の相談によって、マン・オブ・ザ・マッチに。「攻守に置いて係れる選手になりたい」と語るMFが、開幕2連勝に貢献した。

 前橋育英は23日、「2023関東ROOKIE LEAGUE」Aリーグ第2節で静岡学園高(静岡)と対戦。多くの時間帯で守備に回るなど苦しい試合展開となったが、前半の3連続ゴールが大きかった。

 14分、坪井は相手のミスを突く形でGKと2対1の状況を作り、MF竹ノ谷優駕スベディの先制点をアシスト。さらに15分にはカウンターから1タッチでFW川村惟斗へパスを送ると、川村が2点目のゴールを決める。

 そして、17分に坪井はシュートのこぼれ球を押し込む形でゴール。「スピードには自信がある」という坪井は開幕戦で右SBとして推進力を見せていたが、この日はよりゴールに近い位置で躍動した。

 チームは後半に2点を返されたが、4-2で勝利。マン・オブ・ザ・マッチについては、ゴラッソを決めた川村を推す声もあった。坪井も「足元の技術があって個人で打開できる選手で中で落ちて受けたり、ときに背後狙ったり、相手を見て動くことができる」と川村の力について説明する。ただし、3得点に絡んだ上に90分間攻守に渡ってハードワークした坪井が最も評価を得て、この日のヒーローに決まったという。

 その坪井は「自分は(本来)攻撃的なSBだと思うので、最終ラインから裏に抜け出してクロスとか、オーバーラップとか見て欲しい。課題は身長や体格差で1対1で負ける部分があったりするので、ディフェンスを厳しくやっていきたい」と自己分析。元ドイツ代表DFフィリップ・ラームのサッカーIQの高さを参考に、自分自身をさらに磨いていく考えだ。

「この1年は寮に入って慣れない部分がたくさんあると思うので、しっかりそういう部分で怪我なく慣れていって、ルーキーリーグで優勝して、自分自身もプレミアリーグとかプリンスリーグとか上を常に目指して日々の練習に目標を持って取り組んで行きたい。前橋育英は全国優勝するべき高校だと思うので、常に高い目標を持って強度とか練習の中で求めていきたい」。昨年の前橋育英はインターハイで優勝。攻守両面で活躍した右SB井上駿也真(現青山学院大)、左SB山内恭輔(現日本大)の両DFのレベルに追いつき、追い越す。 

(取材・文 吉田太郎)


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