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[MOM4264]西武台MF鈴木芯英(1年)_他の弱点を補うまで磨いた「左」で違い生み出す

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西武台高10番MF鈴木芯英(1年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)は先制点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.23 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第2節 西武台高 2-1 日大藤沢高 時之栖うさぎ島G]

 左利きの10番が、前回王者に今季初白星をもたらした。23日、「2023関東ROOKIE LEAGUE」Aリーグ第2節で前回優勝の西武台高(埼玉)と日大藤沢高(神奈川)が対戦。西武台の10番MF鈴木芯英(1年=鹿島アントラーズつくばジュニアユース出身)が先制点を叩き出した。

 縦に速い展開となる中、西武台はセカンドボールを繋いで右サイドの鈴木へ。ボールを受けた鈴木は、ドリブルで仕掛け、ニアへシュートを決めた。カットインからの左足クロス、シュート、また縦へのスピードが特長。その鈴木が自身の特長を発揮した。

 鈴木は開幕節の山梨学院高(山梨)戦でも右サイドからの左足クロスでアシスト。また高精度のプレースキックがチャンスを生み出していた。その左足キックは自身の欠点を補うためにも磨いてきた武器だ。「課題の守備を補う上でもめちゃくちゃ練習してきた」。課題を改善することももちろん重要。同時に強みの左足を絶対の武器に進化させていく。

 前日は昇格組の山梨学院高に悔しい黒星。だが、「昨日負けていたので引きずらないようにというのは宿舎に戻ってからずっと声を掛けていて、キャプテン(CB高倉大翔)中心に、ベンチも含めてめっちゃ声を出してくれて、試合中絶対に負ける気がしなくて」。チームメートの声も後押しに西武台は最後まで戦い抜いた。

 鈴木は西武台に練習参加した際、前回の関東ROOKIE LEAGUE Aリーグで優勝した現2年生たちのレベルの高さを実感。より成長するために進学したレフティーは、「全国優勝したい。ルーキーでは去年の先輩たちが全国ベスト4で終わっているので、まず関東しっかり勝って、全国しっかり取れるように。3年間通して自分のストロングもっと活かして、ダメなところをもっと伸ばして戦っていきたい」。元アルゼンチン代表のFWセルヒオ・アグエロが憧れの存在。その抜け出しの鋭さや強さ、決定力、駆け引きの巧さも身につけて全国舞台で輝く。

(取材・文 吉田太郎)

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