beacon

[MOM4265]帝京GK須藤文汰(1年)_指揮官も高評価。チャンスを得た“2番手”が2試合続けて活躍

このエントリーをはてなブックマークに追加

帝京高GK須藤文汰(1年=鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身)は好守で勝利に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.23 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第2節 帝京高 2-1 桐光学園高 時之栖うさぎ島G]

 チャンスを得た“2番手GK”が帝京高(東京)を開幕2連勝へ導いた。23日、「2023関東ROOKIE LEAGUE」Aリーグ第2節で帝京は桐光学園高(神奈川)と対戦。MF小林爽人とFW宮本周征のゴールによって2-1で競り勝った。

 2-0の後半開始直後、DFの対応の乱れから桐光学園FW塩瀬海成に抜け出され、1対1からループシュートを決められた。GK須藤文汰(1年=鹿島アントラーズノルテジュニアユース出身)にとっては得意とする1対1での悔しい失点。だが、引きずらなかった。

「今日は弾くところは弾いたり、キャッチするところはキャッチしたり、メリハリをつけてやることができました」。正面へ飛んできた強いシュートを確実に処理。課題のハイボールで相手の高さに競り負けそうになったりするシーンがあったことを反省したが、2点目を許さなかった。
 
 日比威監督は前日の開幕戦に続いて好守を見せた須藤について、この日のマン・オブ・ザ・マッチに挙げ、「2日間、一番良かった」と称賛。1年生GKの中で最も小柄な登録171cmで、これまで2番手だったという須藤がチームの開幕2連勝に大きく貢献した。

 須藤は「本当は2番手だったんですけれども、今出られているので、レギュラーになれるように頑張ります。(2日間)アピールできたんですけれども、もっと評価されるように頑張ります」。昨年のインターハイ優秀選手でもある先輩GK川瀬隼慎(3年)からハイボール強化のメニューを教わりながら改善中。ムードメーカーでもある須藤は雰囲気づくりの面でもチームを後押しする。

 憧れの選手は「1対1が凄く強くて、あと攻撃的で凄く格好良いからです」という理由でリバプールGKアリソン・ベッカー。選手権で4連続PKストップの離れ業をしている帝京の山下高明GKコーチを超えることも目標だ。

 そして、GKとしては小柄な須藤は「チームとしての目標は全国優勝。自分は背が低いんですけれども、背の低いGKはあまり見たことがないので背が低い中でもプロを目指していきたい」。難しいチャレンジであることは承知の上。本気の日常を過ごし、自身の将来を変える。

(取材・文 吉田太郎)

TOP