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[MOM4280]神村学園FW徳村楓大(1年)_圧倒的な動き。新星候補が前半だけで4ゴール!

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神村学園高FW徳村楓大(1年=神村学園中出身)は圧倒的な動き。前半だけで4得点を記録した

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.4 球蹴男児U-16リーグD1第1節 神村学園高 10-3 東海大福岡高 大津町公園球技場]

「良いスタートが切れたと思います。どんだけやれるのかなと思っていたんですけれども、思っていたよりもやれました」

 開幕戦で見せたパフォーマンスは別格だった。神村学園高(鹿児島)FW徳村楓大(1年=神村学園中出身)は、「2023球蹴男児U-16リーグ」Division1開幕戦で前半の45分間プレー。ドリブル、スピード、シュートで相手を圧倒し、4得点を叩き出した。

 前半4分、「(個で)行けて、中に運んで右足でニアに決めました」と右足シュートを決めると、2-1の34分にもファインゴール。左サイドからドリブルでPAへ侵入し、切り返しから難なくゴールを奪った。

 直後にも左サイド、ハーフウェーライン付近から独走。一気にゴールへ迫ると、右足シュートをニア上へ突き刺した。さらに42分、コンビネーションからこの日4点目のゴール。DFの背後からでも追い抜いてボールに追いつくような速さに加え、「シュートも自信あります。ドリブルとかテクニックとかもできるっす」という力を見せつけた。

 昨年、U-16の全国大会であるミズノチャンピオンシップU-16では、先輩MF金城蓮央(2年)が圧巻のパフォーマンスで得点王に輝いた。その後、金城は全国高校選手権で先発出場も経験。今年はU-17日本高校選抜に選出されるなど注目度を高めている。金城に比べると直線的な動きが多い印象だが、同レベルのインパクト。伝統の「14」を背負った徳村は、続く第2節の大津高戦でも同点ゴールを決めた。

 そのプレーを見た各校の指導者たちからは、一様に「14番凄い」という声。試合後には対戦校の選手に声を掛けられ、写真撮影にも応じていた。本人は一日でも早くAチームに昇格することが目標。そして、同級生のMF福島和毅やMF佐々木悠太が経験している年代別日本代表候補も「普通に入りたいです。代表とかも意識してプレーしています」と意欲を見せた。

 沖縄県出身で、Jクラブアカデミーを経て中学2年から神村学園中に所属。「ドリブルとか仕掛け、ボール持って仕掛けるところとか(神村学園で)結構成長したと思います」と実感している。もちろん、課題も。「ボール持つところなのか、簡単にはたくところなのかの判断とかパスとか、守備とか課題です」と自己分析する。Aチームで活躍することは簡単なことではない。戦うための術を磨き、プレミアリーグなどの公式戦でブレイクするか注目だ。

「目標の選手はビニシウス(・ジュニオール)。ドリブルで抜いて決めきるところとか、遊び心あるプレーとか結構好きです。今後はもっとたくさん点を取って圧倒できるプレーヤーになりたいです。大学とか考えなくて、高卒でプロになって、早めに海外行ってチャンピオンズリーグで点を取りたいです」。球蹴男児U-16リーグ開幕集中開催で最も目立った1年生。努力を重ね、目標への階段を一歩一歩上って行く。

(取材・文 吉田太郎)

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