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東山は3年生SB足立康生がSHとしてチャンス得て奮闘。縦突破や得意のロングスローでG大阪ユース撃破に貢献

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東山高DF足立康生(3年=C大阪U-15出身)は右SHのポジションで積極的なドリブル。そして、得意のロングスローで決勝点の起点に

[6.24 高円宮杯プリンスリーグ関西1部第8節 東山高 2-1 G大阪ユース 東山高等学校総合グラウンド]

 府新人戦では準決勝、決勝で先発出場し、東山高の優勝に貢献。驚異的なロングスローやクロスを特長とする右SBだが、守備面に課題があり、インターハイ予選は「1分も出ていないです」。それでも、DF足立康生(3年=C大阪U-15出身)は先発出場のチャンスを得たプリンスリーグ関西1部・G大阪ユース戦で、勝利に大きく貢献した。

 この日は怪我人が出ていたこともあり、ぶっつけ本番で右SHとして先発。福重良一監督は「SHで行くと言ったら、驚いた顔をしていました」と明かす。だが、「きょうは結果を残すことを意識していました。自分の特長はクロスなのでクロスを上げて、アシストをしたり、点に係ることを意識してプレーしていました」という足立は、積極的に自分の特長を表現。右サイドで推進力のあるドリブルを連発し、スローインやCKを獲得した。

 そして、武器であるロングスローがG大阪ユースの守りを乱す。本人は「2本くらいGKにそのままキャッチされた。飛びすぎました。100発100中にしていかないといけない」と首を振ったが、前半38分にはそのロングスローが決勝点に繋がった。

「肩が強い訳でも、柔らかに訳でもないです」というが、身体の使い方をYou Tubeなどで研究。繰り返し投じてきたことで抜群の飛距離を出せるようになった。そのロングスローを決勝点に結びつけたが、本人に満足感はゼロ。ロングスロー、クロスの精度をより高めることを誓っていた。

 それでも、福重監督は攻撃で攻めどころとなり、「守備も良くやっていた」と足立を評価。3年生DFの頑張りを認めていた。課題と向き合って守備の軽さを改善してきたという足立は、また起用してもらえるように、日々アピールすることを誓う。

「走れなかったので、そこはもっとやらないといけない。日々の練習からもっと集中して、次の試合はまた誰が出るのかわからないので、しっかり先発で出れるように、チームのためにやることをやって、頑張っていきたいと思っています」。インターハイ予選では悔しい思いをしたが、気持ちを切らさずに努力を続け、得たチャンスで勝利に貢献。練習で課題を改善し、武器でアピールしてまた先発の機会を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2023

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