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G大阪ユースは5敗目。もっと強く、もっと上手く

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後半、ガンバ大阪ユースFW岡本陽向が左足シュートを放つ

[6.24 高円宮杯プリンスリーグ関西1部第8節 東山高 2-1 G大阪ユース 東山高等学校総合グラウンド]

「もっと強くならなければならない」「もっと上手くならなければならない」
 
 試合後、ベンチで悔しさを滲ませていたガンバ大阪ユースの選手たち。町中大輔監督から掛けられた言葉を噛み締め、もっと強くなること、もっと上手くなることへの思いを再確認していた。

 1年でのプレミアリーグ復帰を狙うG大阪は、2勝1分4敗で中断明け初戦の東山高に臨んだ。序盤から正確かつスピーディーなパスワーク。東山はボールを奪いに行くも、奪い切れない。主導権はG大阪。中でも、余裕のあるボールコントロールが印象的なMF森田将光(2年)やキープ力や左足の質を表現するMF武井遼太朗(1年)が個の力を示していた。

 10分に森田のラストパスからMF天野悠斗(2年)が右足1タッチでシュートを放ち、先制された直後にも武井のスルーパスに天野が反応するなどチャンスがあった。だが、東山の守りは堅い。

 それでも、G大阪は左DF矢田幸紀斗(2年)や右DF笹記佑太(3年)が積極的に攻撃に係わり、武井がシュートへ持ち込む。そして、前半36分、武井の左足CKが相手オウンゴールを誘発。同点に追いついた。

 選手内で絶対に失点しないことを確認して試合を再開したものの、同点のわずか2分後にロングスローから失点。再び勝ち越されてしまう。再び追う展開となったG大阪は、後半開始から投入されたFW中積爲(1年)が前線で機動力を発揮。FW岡本陽向(3年)が運動量を増やし、森田やMF大倉慎平(2年)が高い位置でボールに係わり続けて相手にプレッシャーをかける。

 ビルドアップ、崩しまでの過程は良いシーンも多かった印象だが、町中監督は「点が入らんと意味がない。点が入って初めて良い攻撃」と厳しい。反撃を続けたものの、最後の精度、迫力を欠いて1-2で敗戦。8試合で5敗目となった。

 指揮官は攻守両面でゴール前の課題があることを指摘。そして、「最後のところの質とかアイディアとか球際の当たり前のところですかね。迫力であったり、強さとかそういう部分は全体的に足りないところかなと。本当にゴール前の厳しさだったり、そこに対していなすアイディアとか質のところしかないと思うので、一番大事なところにこだわってやっていきたいなと思います」と語っていた。U17アジアカップ参戦中のMF宮川大輝(3年)が不在で、怪我や体調不良でも主軸を欠いている状況。それでも、次節のC大阪U-18戦は必ず勝利し、クラブユース選手権やリーグ後半戦へ弾みをつける。

(取材・文 吉田太郎)
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