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東福岡の190cmGK笈西櫂大はセービングに自信あり。被シュート14本も無失点、さらなる成長誓う

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東福岡高の190cmGK笈西櫂大(3年=別府FC.ミネルバ出身)

[6.25 高円宮杯プレミアリーグWEST第9節 米子北高 0-0 東福岡高 どらドラパーク米子陸上競技場]

 シュート数は4-14。東福岡高は米子北高の縦に鋭い攻撃を受け、シュートまで持ち込まれていたが、ゴール前で190cmGK笈西櫂大(3年=別府FC.ミネルバ出身)が立ちはだかった。

「(見て欲しいところは)セービングですかね。そこは自分、身長もあるし、自信がある」という笈西は長身を活かしたシュートセーブ。枠を捉えるシュートを一本一本確実に手中に収めていく。至近距離からのシュートが2本、3本とあったほか、ハイボールも多く、米子北はそのこぼれ球も狙ってゴール前に走り込んでいた。だが、笈西はほぼミスすることなく処理。後半にはポストに救われる幸運もあり、DF陣とともに無失点で守り抜いた。

「みんなでリスク管理して、絶対に守ってやるという気持ちがみんな強かったのでそこは無失点で終われて良かった」と笈西。芝の状態など思うようにいかない試合の中でチームを落ち着かせようとしていた守護神は、「(思うような展開でなくても)次は勝ち切れるように」と求めていた。

 笈西は好守があった一方、流れの中でミスキックも。この日はゴールキックを左足で蹴り、パントキックは左右両足でチャレンジしていた。「(利き足は)一応右足ですけれども、その日の調子によって蹴る足を変えている。(質は)あまり変わりません」。一本のキックでチャンスの起点となっていた一方、まだまだ課題でもあるというキック。蹴り込んで課題克服を目指してきたGKは、より飛距離、質の向上にチャレンジしていく。

 昨年は、先輩で高校年代屈指の守護神、GK須田純弥(現国士舘大)から細かなステップなどについて教わった。キック、アジリティに課題がある一方、スケール感の大きな守護神。今後は声でシュートを打たせず、「絶対にチームを勝たせるGKに。一人の壁みたいな感じで、何があっても無失点で抑えられるようにしたい」と意気込んでいる。

 サイズもあって、動けるレアル・マドリーGKティボー・クルトワが理想像。「(将来は) プロなりたいです。大学経由して、もっと身体も心も成長してちゃんとした状態でプロに臨みたいです」と語る大型守護神が高校最終年に結果を残し、評価を高める。

(取材・文 吉田太郎)
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