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トップで学んだ「勝負の掛けどころ」。山口U-18の10番FW末永透瑛がチームを助け、全3得点に絡む活躍

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レノファ山口FC U-18FW末永透瑛(3年=レノファ山口U-15出身)は全3得点に絡む活躍

[6.25 高円宮杯プリンスリーグ中国第9節 米子北高セカンド 0-3 山口U-18 どらドラパーク米子陸上競技場]
 
 10番はトップチームでの経験をしっかりと成長に結びつけている。レノファ山口FC U-18のFW末永透瑛(3年=レノファ山口U-15出身)は突破力、チャンスメーク力に自信を持つアタッカー。昨年はトップチームに2種登録されており、プロを体感する機会にも恵まれている。

 下級生時は闇雲に頑張り、全てゴールへ向かってしまう部分もあったようだが、3年生になって「チームのことを考えられるようになった。プロの選手がどこで頭を使うか覚えたのか。どこでパワーを使うのか、勝負の掛けどころ、そこは身についてきたかなと」(小林慎二監督)。この日も力の使いどころを見極めて全3得点に絡み、試合終盤には人一倍のハードワークでチームを背中で引っ張っていた。

「自分も90分走り切る体力は自信がないので、自分が頑張らなくて良いところは任せて、自分が前で身体を張って時間を作って上げたり、点を決めてあげることで上手くチームに貢献したいなと思っています」

 この日は特長である攻撃力を見せつけた。前半12分にFW大宮健希(3年)の先制点をアシスト。同30分には大宮のラストパスから好トラップで抜け出し、GKとの1対1をループシュートで制した。そして、後半38分にはスルーパスで3点目の起点に。テクニックとアイディア、スピードを発揮し、チャンスを生み出していた

 トップチームでは自分のミスを周囲がカバーしてくれていたが、U-18チームでは自分で取り返すことを意識しているという。その部分も表現し、勝利に貢献。上のステージを目指して課題の改善に取り組んでいく。

「PAに入った時の仕掛けとシュートを決める部分は自分に足りない部分で、これからどんどん成長していきたい」。アカデミーの先輩で、現在トップチームの先発を務めるU-20日本代表FW河野孝汰の動きを手本に学習。自分も活躍を続け、トップへの道を切り拓く。

(取材・文 吉田太郎)
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