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[MOM4418]市立船橋MF池田煌(1年)_悔しい経験から意識変化。入れ替え戦で貴重なゴール

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MF池田煌(1年=VIVAIO船橋出身)は貴重なゴールを決めるなど、市立船橋高のAリーグ残留に貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.10 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ・Bリーグ入れ替え戦 市立船橋高 3-0 昌平高 時之栖うさぎ島G]

 意識を変えたMFが市立船橋高(千葉)に貴重な追加点をもたらした。MF池田煌(1年=VIVAIO船橋出身)はボランチが本職だが、前日の「関東ROOKIE LEAGUE」Aリーグ最終節でトップ下として交代出場。久々のポジションで「楽しかったです」という池田は大事な入れ替え戦でトップ下の先発を任され、1-0の後半に前線を追い越す動きからゴールを決めた。

「走っていれば必ずゴール前に来るかなと思っていて、自分の持ち味でドリブルもあったので、そこで何とかしようとも思ったんですけれども、外から繋いでくれて、FWがちょっと触ってくれたので、ちょっとDFも食いついてかわしやすくなったので、1フェイク入れてからのシュートでニアを抜くことができた」。左足で値千金のゴール。そのシーン以外にも攻守で貢献度の高い動きを見せた。

「1.5列目で収めて後ろに預けて落ち着かせるところだったり、前から相手のDFが後ろ向きの時に追ったりすることを意識しました」。久々の「関東ROOKIE LEAGUE」出場だった前日はがむしゃらに走ることでチームを活性化。この日は敗れれば初のBリーグ降格だったが、元Jリーガーの式田高義コーチからマン・オブ・ザ・マッチに指名されるプレーでチームを引っ張った。

 悔しさがエネルギーになっている。市立船橋は7月、北アイルランドで開催されたU-16を対象とした国際大会「SuperCupNI」に招待出場。1年生18人が参加したが、池田はそのメンバーに入ることができなかった。

 味方への声がけやメンタル面が課題に。気持ちが落ちる時期があったが、発奮し、ピッチでその悔しさをぶつけている。そして、この日はチームを降格の危機から救う活躍。MFケビン・デ・ブライネのパスに憧れ、自身もサイドチェンジやドリブルを得意とするMFは今後、プレミアリーグや全国大会での活躍を狙う。

「来年からちょっとプレミアに絡みつつ、3年になったら松木玖生選手(現FC東京)のいた時の青森山田みたいに圧倒的な強さで3冠を取りたい」。新たなポジションで可能性を示した池田が進化を続け、市立船橋で目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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