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“心臓”MF平澤諒珂(帝京長岡)は他の3年生とともにリーダーとして引っ張り、新潟の力を示す

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リーダーとしてU-17新潟選抜を引っ張るMF平澤諒珂(帝京長岡高3年)は中盤で攻守に活躍

[9.14 国際ユースin新潟第1節 U-17ニュージーランド代表 1-2 U-17新潟選抜 新潟市陸上競技場]
 
「一発、新潟県代表の力を見せたい」

 U-17新潟選抜が、国際ユースin新潟初戦でU-17ワールドカップ出場国のニュージーランドを2-1で撃破。キャプテンマークを巻いたMF平澤諒珂(帝京長岡高3年)は試合前、「県の代表ということもあったのでプレッシャーはあった」と振り返る。

 だが、チームは序盤から自信を持ってプレー。特に前半は圧倒的な戦いを見せて2-0で折り返した。後半に1点を返され、さらに苦しい時間帯もあったが、我慢強く跳ね返して勝利。平澤は守りを支えたCB赤坂和輝(日本文理高)とCB池田遼(帝京長岡高)の両DFやフル出場の左SB芹澤飛勇(新潟U-18)、交代出場CB山本圭晋(帝京長岡高)といったDF陣が凌いでくれたことに感謝し、勝ち切ったことを素直に喜んでいた。

 平澤は06年早生まれで豊富な運動量やキープ力、サイドチェンジ、縦パスを特長とするボランチだ。この日はゲームメークに加え、前線へ飛び出してシュートを打ち切るシーンもあった。昨年の国体少年男子の部にも新潟県選抜の一員として出場し、初戦で前回大会(19年)優勝の静岡県撃破を果たしている。その国体選抜は登録16人全員が帝京長岡高の選手で連係面などに長けたチームだった。だが、続く準々決勝・北海道戦では2-1とリードしながら追いつかれ、PK戦で敗れている。

「国体は惜しい、悔いの残るやられ方だった」と平澤。だが、この日は2-1とされながらも、その後粘り強く勝ち切り、「ひっくり返されなかったのは良かった」。チームとして一つ成長する勝利となった。

 今回のU-17新潟選抜は国体選抜メンバーに、他の高体連や新潟U-18の選手を加えたチームだ。平澤はオール帝京長岡だった国体と異なり、「空回りすることもある」というが「プレーでカバーしていく。3年生中心にやっていくこと」。次の試合も同じ高校3年生のMF石山青空(新潟U-18)やMF山村朔冬(帝京長岡高)とともにプレーでチームを牽引。U-17ベネズエラ代表、U-17日本代表と格上との対戦が続くが、この日のように走力や修正力、我慢強さ、前線の攻撃などを発揮して勝利し、U-17新潟選抜の力を全国に示す。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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