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[プレミアリーグEAST]得点ランク首位、川崎F U-18FW岡崎寅太郎は今季16得点目も…「残り3節はチームの勝ちに繋がるゴールを」

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前半36分、川崎フロンターレU-18FW岡崎寅太郎(3年=川崎フロンターレU-15出身)が頭で今季16得点目のゴール

[10.25 高円宮杯プレミアリーグEAST第16節 市立船橋高 3-2 川崎F U-18 千葉県フットボールセンター(人工芝)]

 得点ランク首位のフィニッシャーが、今季16得点目を叩き出した。1-0の前半36分、川崎フロンターレU-18はFW岡崎寅太郎(3年=川崎フロンターレU-15出身)が頭で追加点。MF尾川丈(3年)の右アーリークロスをゴールへ押し込んだ。

 チームが取り組んでいるクロスからのゴール。「自分が点を取る」という自覚、準備が生み出したゴールだった。「前半戦だったらボランチが落ちた時に受けに行っちゃう場面が多かったけれど、そこはヤスさん(長橋康弘監督)に『オマエが点を取るんだから、ゴール前にしっかりポジションを取れ』と言われていて、そこをしっかりと意識して中にいたことがああいうゴールに繋がったと思います」と頷く。

 ポジショニング、タイミングも見事。市立船橋高の4バックはいずれも175cmの自分よりも大柄な選手だった。「身長的にちょっと分が悪いと思ったので、後ろからポジションを取って、潜って相手が触る前に頭を出しました」。駆け引きの勝負で相手を上回り、ゴールに結びつけた。

 前半から鋭いドリブルで縦、中へと切れ込み、またコンビネーションからシュートを連発。1タッチのパスで味方を活かしながら、ラストの局面に顔を出してゴールを狙った。だが、後半のチャンスもシュートがGKの正面を突くなど、自分は2点目を奪えず。チームも圧倒的に攻めながらも相手を突き放すことができなかった。

 結果、後半の3失点によって逆転負け。この日のゴールによって、17試合1274分間の出場で16得点とし、得点ランキング2位の青森山田高FW米谷壮史(3年)と2差へ広げた。だが岡崎は「正直なことを言うと、(今日のゴールよりも)チームを勝たせる点の方が自分にとって一番価値のあるものだったので、そこが取れなかったというのは全然実力が足りないと思いますし、残り3節はチームの勝ちに繋がるゴールを自分が取れたら良いなと思っています」。悔しい逆転負けを糧に。首位との勝ち点4差を逆転して優勝するため、残り3試合は自分が決めて、勝つ。

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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