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[プレミアリーグEAST]GK 濱崎知康主将執念のヘッドはクロスバー…。逆転Vへ、川崎F U-18は「自分たちを信じて、最後まで戦っていきたい」

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川崎フロンターレU-18は痛恨の1敗。逆転Vを信じ、残り3試合全勝を目指す

[10.25 高円宮杯プレミアリーグEAST第16節 市立船橋高 3-2 川崎F U-18 千葉県フットボールセンター(人工芝)]

「ハーフタイムに2-0って一番危ない点数だよね、ってチームの中で確認できていた中でああいう3失点だったので、自分たちの不注意があったと思います」

 勝てば首位・青森山田高との勝点差1。暫定3位・川崎フロンターレU-18は前半、市立船橋高を攻守両面で凌駕し、MF矢越幹都(2年)とFW岡崎寅太郎(3年)のゴールによって2-0で折り返した。だが、後半に3失点。主将のGK濱崎知康(3年)は敗因の矛先を自分たちに向けていた。

 14分に相手のクイックFKを止めようとしながら蹴られてしまうと、ゴール前の隙を突かれる形で失点。そこでやや守りに入ってしまった部分があった。「相手の応援団とか、相手の勢いを受けてしまって、追加点を狙うという姿勢が薄れていたので、そこで守り切ろうとなってしまっていたので、そこが上手くいかなかった点かなと思います」と濱崎は悔しがる。

 また、この日U-17ワールドカップ日本代表に選出されたCB土屋櫂大(2年)が後半31分に負傷交代。この後に連続失点を喫し、試合をひっくり返されてしまった。ただし、リーグ最多得点の川崎F U-18はここから再び得点を奪い返す力のあるチーム。土屋とともにU-17ワールドカップ日本代表入りしたDF柴田翔太郎(2年)ら3選手を同時投入してギアを上げた。

 ゴールへ向かうが、前半の2失点後に主力DF2人を投入した市立船橋高の守りも堅い。濱崎は「3失点した後にもうちょっと盛り上がりが足りなかったかなと、追いついてやるんだという意志が少し少なかったのかな、と後ろから見ていて思いました」。後半44分、左CKで攻め上がったGK濱崎がニアからヘディングシュート。完璧に映るヘッドだったが、ボールはクロスバーを叩いてしまう。

 アディショナルタイムにもPAからシュートを放つなど、主将は勝利への執念を示したが、追いつくことはできずに敗戦。試合後、選手たちは俯いたまま、なかなか言葉を発せないほど落胆していた。

 残り3試合で首位・青森山田高との勝点差は4。濱崎は「あの悔しがり方は、これだけプレミアに懸けてきたという思いだと思うんですけれども、優勝がなくなった訳ではないので、中断明けて3試合まだ残っているので、自分たちを信じて、最後まで戦っていきたいです」と力を込めた。

 特に最終節はホーム・等々力陸上競技場で2位・尚志高との上位対決。これが逆転優勝を懸けた一戦になるかもしれない。「冬からチームを作り上げてきたので、そこをもっと突き詰めようという意味でこの中断期間を良い時間にしたいと思います。この後、3勝しっかりとして、どんな結果であろうと自分たちのサッカーで。最後、等々力ですけれども、サポーターの皆さんに良いサッカーを見せられるように作っていきたいと思っています」。川崎F U-18は自分たちのサッカーを貫き、残り3試合全勝してリーグ戦を終える。

前半27分、2年生MF矢越幹都が右足で先制ゴール

後半44分、GK濱崎知康主将のヘッドはクロスバーを直撃

(取材・文 吉田太郎)
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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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