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[MOM4567]鹿島学園DF清水朔玖(1年)_国体優勝メンバー、Aチームで先発の左SBがU-16全国決勝へ導く劇的V弾!

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鹿島学園高左SB清水朔玖(1年=セレッソ大阪U-15出身)は決勝点を決めた

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.17 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16準決勝 鹿島学園高 3-2 東福岡高 時之栖うさぎ島G]

 強豪・鹿島学園高で1年生レギュラーを務める左SBが劇的な決勝点を決めた。0-2から追いついた鹿島学園は後半40+1分、ロングスローのこぼれ球を左SB清水朔玖(1年=セレッソ大阪U-15出身)が右足シュート。劇的な決勝点を決めた清水はチームメートたちと喜びを大爆発させた。

 失点に繋がるプレーを帳消しにする一撃だった。「自分的にはもう1失点目。自分がやらかしてしまって……今回の試合はダメダメで……。でも、ラスト1点、僕が決めれて、何とかチャラに持っていけたかなと」と微笑む。

 鹿島学園で早くも先発を務める清水は、茨城県選抜の一員として出場した国体少年男子の部で日本一。中心選手として1年生チームを引っ張る存在だが、この日は気負いすぎた面があったようだ。

「責任感持って、トップで先発している中で、自分がやらないとダメだなっていう気持ちが結構強くて、ちょっと今日は空回りしてしまったのかなって思います」。前半、ロングスプリントしてクロスを上げた一方、強引に仕掛けてボールを失うシーンもあった。そして、後半立ち上がりにマークすべき相手にゴールを決められてしまう。

 チームはさらに失点して0-2。だが、ここで「もう何も考えずにプレーができた」という清水は攻守にハードワークしてチームを前進させる。プリンスリーグ関東1部で日常を過ごしてきた清水にとって、U-16全国大会のスピード感は余裕を感じるレベル。チームを後押しし、劇的な決勝点を決めた。

 国体に続く日本一まであと1勝。「(また、日本一を)取りたいですね。選手権では茨城県予選で負けてしまったんで、先輩の借りというか 取り返しに行きたいなと思います。(自分は)バンバンオーバーラップして、サイド駆け上がっていって、1対1の場面では攻守両方勝って、それで点に絡めたり、自分が点決めたりできたらいいかなと思います」。再び訪れた日本一のチャンスを逃すつもりは、ない。
 
(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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