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[MOM4568]大津GK篠原伊吹(1年)_“3番目”のGKが躍動。後半、PK戦で計3本のPKストップ!

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大津高GK篠原伊吹(1年=ロアッソ熊本ジュニアユース出身)がPK戦7人目を止め、歓喜の咆哮

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.17 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16準決勝 尚志高 1-1(PK4-5)大津高 時之栖うさぎ島G]

 試合終盤の後半33分にチームを救うPKストップ。大津高GK篠原伊吹(1年=ロアッソ熊本ジュニアユース出身)は、「『これ止めないと、もう自分たちにはチャンスないな』って、『これ止めて絶対に流れ乗せよう』と思ってたんで。元々、右に跳ぼうと決めてたんで、それが当たってラッキーだったなって思います」と振り返る。

 尚志高の勝ち越しのチャンスを阻止するビッグセーブ。その守護神は、PK戦でも2本を止めてヒーローになった。1-2で迎えた3人目に右へ跳んでストップ。すると、7人目のシュートを再び止めて見せた。

「キッカーが、ボール置いた後にちらっと右を見てて、これ、右じゃないかなと思って、右跳んだ」。読みを見事に当てて、この日3本目のPKストップ。宮崎祐介監督が「初めて見ました」と驚き、本人もこれまで得意という意識はなかったと説明する。

 それでも、守護神の責任を果たそうと必死にプレーしたことが好結果に結びついた。この日は前後半に決定的なヘッドを阻止するなど、抜群のパフォーマンス。GKエデルソン・モラエス(マンチェスター・シティ)を憧れの存在に挙げる守護神は元々、コーチングやビルドアップ、ロングキックを得意とするが、セービングの部分でも宮崎監督にアピールした。

 その篠原は「選手権3人のGKのうち2人1年生が入ってるんで、そういうところも越していかないと、と思っている。この大会、自分が帯同させてもらって、その2人を追うっていうか、越せるチャンスになったとは思うんで、あと1試合、結果をしっかり残して帰りたいです」。現在の立ち位置は1年生GKで“3番目”。与えられた場所で結果を残し、来年、その先に繋げる。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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