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[鹿児島ユース(U-17)フェスティバル]佐賀で躍進狙う佐賀清和の中心人物、MF島田旺輝「プレー中でも、プレー以外でも素晴らしい人に」

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佐賀清和高の攻守の要、島田旺輝主将

[12.25 鹿児島ユース(U-17)フェスティバル 鹿児島U-18 2-2 佐賀聖和高 ユニータ]

 25日、「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」2日目が行われ、佐賀清和高(佐賀)は午前の鹿児島ユナイテッドFC U-18戦を2-2で引き分けた。

 佐賀清和は昨年に続いて強豪チームに挑戦。MF島田旺輝主将(2年)がDFラインまで落ちてビルドアップに係わり、高い位置を取るSBや攻守でセンスを見せたMF莊山恭輔(1年)とダイナミックな動きが特長のMF正林叶羽(2年)の両翼が推進力のある動きを見せる。

 攻められる時間帯が長かったものの、俊敏なGK今泉漣斗(2年)の飛び出しやDF陣の踏ん張りもあって無失点を続けると、前半27分に島田がパスカットからゴール前へ潜り込む。そして左へラストパス。最後は正林が右足シュートをゴール右隅へ流し込んだ。

 後半は守備連係の乱れもあって逆転を許したものの、終了1分前の29分にCB藤田絢人(2年)の左ロングスローをニアの島田が頭でそらし、莊山が左足で同点弾。強豪相手に一つ自信となる勝ち点獲得となった。

 佐賀清和は22年に本格強化をスタート。23年は新人戦で県内の強豪・佐賀北高を延長戦で破ったが、新人戦、インターハイ予選は目標の準決勝には届かず、代替わりして臨んだ選手権予選も準々決勝で佐賀学園高に競り負けている。

 24年は県4強、そして初優勝にチャレンジ。現在の2年生は小島啓太郎監督がスカウティングした最初の世代で、春には期待の技巧派MF井上凌吾も加入する予定だ。そのチームのリーダー、また攻守の柱でもある島田が自身・チームの特長や課題、「24年シーズンの目標」などについて語った。

●佐賀清和MF島田旺輝(2年)
―鹿児島U-18戦の感想を教えて下さい。
「この試合、いつもより相手が強くて、逆にみんながリラックスしてできたってところがあって、結果も引き分けで試合内容も良かったと思います」

―最後はロングスローから決めた。
「それも自分たちの戦術の1つで、試合でも得点パターンになってたりします」

―サイドからもチャンスを作れていた。
「サイドはスピードを持ってる選手いるので、それも戦術の一つに入っています」

―先制点もアシスト。良い仕事ができたかな。
「調子良かったですね。(個人としてのパフォーマンスは)守備のところはしっかりいけてたかなと思います。攻撃面では参加できるところはしっかり参加して全力を尽くせたかなと」

―自分の見て欲しいところはどういうところ?
「予測力やカバーのスピード、守備の対人の強さとかが得意です」

―この「第2回鹿児島ユース(U-17)サッカーフェスティバル」ではどういうところを学んで帰りたい?
「今大会はプレー以外のこともしっかり学んで帰りたいです」

―去年のシーズンを振り返ると。
「この1年間は、3年生が総体で(ほとんど)みんな引退しちゃって、自分たちがちょっと早く最上級生になってずっとやってたんで、チームプレーとかは連係取れてやれてたけど、球際とかは全然、行けてなかったなというのがあって、最後のところがまだ全然ダメだなって思いました」

―来年はどういう1年にしたい?
「去年まではベスト4を目指してたんですけど、来年からはもう優勝目指してやるので、(最低でも)ベスト4には入りたいですね」

―個人としては、今後どんな選手になっていきたい。
「個人としては、やっぱみんながついてきてくれるような、プレー中でもプレー以外でも素晴らしい人になっていきたい」

―なぜ佐賀清和へ。
「(当初は決めかねていたが、)推薦来て、『強くして欲しい』って言われたから、自分も『強くしようかな』と思ってきました」

―目標とする選手は?
「(元々CBなので、)リバプールのファン・ダイク選手です」

―新チームの手ごたえは?
「去年よりはもう全然攻撃力が上がって、守備力はまだなんですけど、やっぱ攻撃力がめっちゃ上がってるんで、 今回ちょっと期待して欲しいですね」

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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