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先制点のFW闘莉王が最後はDFで完封、名古屋が3位浦和に勝ち点で並ぶ

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[11.7 J1第31節 名古屋1-0F東京 瑞穂陸]

 5位名古屋グランパスはホームでFC東京と対戦し、FW田中マルクス闘莉王の決勝点で1-0で競り勝った。2試合ぶりの白星で4位に順位を上げると、この日、ACL出場圏内となる3位・浦和が敗れたため、勝ち点49で並び、3シーズン連続のACL出場権獲得が現実味を帯びてきた。

「DFしたり、FWしたり、またDFしたり……。どうすればいいか分からないときもあるけど、とにかくがんばります」。そう苦笑いした闘莉王が攻守に躍動した。3トップのセンターFWで先発すると、前半30分、MF小川佳純の左CKにファーサイドから飛び込み、体ごと押し込む先制点。闘莉王の2試合ぶり今季8得点目で名古屋が先制した。

 前半ロスタイムにはMF藤本淳吾のスルーパスにFW金崎夢生が抜け出すが、シュートはGK権田修一がセーブ。1点リードで折り返した後半もチャンスをつくるが、後半22分のFW永井謙佑の決定機も権田に阻まれた。同34分には小川のスルーパスから右サイドを駆け上がったDF田中隼磨の折り返しに藤本が合わせるが、左足のシュートはゴール左へ。試合を決定づける2点目を奪えなかった。

 逆に後半だけで12本のシュートを浴びるなどF東京の反撃を受け、終盤は闘莉王が本職のDFに戻って3バックで対応。後半40分には途中出場のMFネマニャ・ヴチチェビッチのシュートに闘莉王が体を投げ出してブロックするなど必死のディフェンスを見せ、1-0で逃げ切った。

「苦しい中でも最後まで走り切ることを心がけている」と話す闘将が攻守にチームを牽引し、2試合ぶりの勝ち点3。4試合負けなし(2勝2分)とし、ついに3位浦和と勝ち点で並び、ACL出場権を射程圏に捉えた。

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