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4試合連続無失点の千葉DF陣 山口「先入観持たずにやる」高橋「大分にリベンジを」

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[11.18 J1昇格プレーオフ準決勝 横浜FC0-4千葉 ニッパ球]

 J2レギュラーシーズンのラスト3試合を無失点で乗り切り、42試合33失点とリーグ最少失点だったジェフユナイテッド千葉のDF陣が、プレーオフでも安定した守備を見せた。

 これで公式戦4試合連続の完封勝利。11年間プレーしたG大阪から12年ぶりに古巣に復帰し、守備の要として活躍してきたDF山口智は「立ち上がりは横浜FCがシンプルに来たが、そこでやられなかったことが大きかった。プレーオフは優勝争いとも残留争いとも違う独特の雰囲気があるのでシーズン中に当たっていて相手を知っていても、先入観を持たない方がいいと思ってやった」とホッとした表情を浮かべた。「今季はプレーオフという制度ができてラッキーだった。それを生かしたい」と決勝に向けてさらに意気込みを強める。

「4-0という大差で勝つと気持ちいい。この勢いで国立に行きたい」と話すのは、シーズン途中に移籍加入し、8月中旬以降、右SBでほぼ全試合先発フル出場してきたDF高橋峻希だ。この日は攻守にわたって安定したプレーを披露。素早い攻守の切り替えでピンチを未然に防ぐなど、チームを盛り立てた。

 決勝の相手である大分には苦い思いがある。10月14日のJ2第38節。千葉はMF谷澤達也のゴールで先制したものの、FW森島康仁に2ゴールを許して1-2で逆転負けを喫したのだ。だが、4試合無失点中の今は、失点がかさんでいたその頃よりも守備に安定感がある。

「あの試合は僕自身やられているので、その相手に勝ってJ1に上がりたい。(森島は)今日、4得点ですか? でも、調子がいい方がリベンジのしがいがある」と自信を見せる高橋。引き分け以上で4年ぶりJ1復帰が決まる千葉にとって、守備陣の働きが大きな鍵を握ることになる。

(取材・文 矢内由美子)

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