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丸谷のハットで逆転勝ち、大分が今季初勝利から公式戦2連勝

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[5.22 ナビスコ杯第7節 鳥栖2-3大分 ベアスタ]

 大分トリニータはアウェーでサガン鳥栖と対戦し、MF丸谷拓也のハットトリックで3-2と逆転勝ちした。両チームともにすでにグループリーグ敗退が決まっていたが、大分は今季公式戦初勝利を挙げた18日のJ1新潟戦(3-2)に続き公式戦2連勝。鳥栖は公式戦4連敗となった。

 立ち上がりからチャンスをつくったのは大分だった。前半2分、FW松田力の右クロスからFW西弘則がダイビングヘッドで狙うが、GKが鋭い反応でセーブ。松田はびわこ成蹊スポーツ大在学中で、15日に特別指定選手として承認されたばかり。いきなりの初先発でチャンスを演出すると、同7分には右サイド角度のない位置から思い切りよく右足を振り抜き、クロスバー直撃のシュートを放った。

 しかし、先制したのは鳥栖。前半28分、MF水沼宏太の浮き球のパスに反応したFW早坂良太が右足ダイレクトで狙うと、GKが弾いたボールをFW池田圭が右足で押し込んだ。

 1点ビハインドで折り返した後半、大分が怒涛の反撃に出る。後半14分、中央からMF宮沢正史、松田とつないで丸谷がPA手前から左足でミドルシュート。これをゴールにねじ込み、1-1の同点に追いついた。同26分にMF野田隆之介に勝ち越しゴールを決められたが、大分の勢いは止まらなかった。

 後半38分、右サイドからMF為田大貴が折り返したボールを松田が落とし、丸谷が右足を一閃。豪快に蹴り込み、再び2-2の同点に追いつくと、同42分、MFチェ・ジョンハンのシュートがDFに当たったこぼれ球をみたび丸谷が左足で押し込み、ついに3-2と逆転した。

 ハットトリックでチームを逆転勝利に導いた丸谷は「1点目はシュートコースが見えたので、思い切り打った。2点目は(松田)力がいい落としをしてくれたので、あとは思い切って打つだけだった。3点目は運だと思う。最後まであきらめずにシュートを打ってよかった」と、それぞれのゴールを振り返った。

 開幕から公式戦16試合連続未勝利(6分10敗)と苦しんだ大分だが、今季初勝利から公式戦2連勝。丸谷は25日のJ1磐田戦に向け、「中2日だけど、いい準備をして、磐田戦もいい戦いができるようにしたい」と意気込み、田坂和昭監督も「中断前ラストの試合。何とか勝って、次につなげたい」と、公式戦3連勝を誓っていた。

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