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川崎Fが今季最多3連勝で4位浮上、鳥栖はホーム11戦目で初黒星

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[6.16 J1第14節 鳥栖0-1川崎F ベアスタ]

 ついに牙城を崩した。川崎フロンターレはアウェーでサガン鳥栖と対戦。今季、ホームでの公式戦は10戦無敗(6勝4分)を誇る鳥栖の本拠地・ベアスタに乗り込むと、後半35分、MF田坂祐介の決勝点で1-0で競り勝った。川崎Fはこれで今季最多の3連勝。順位も4位に上げた。

 MF大島僚太、MF登里享平、DFジェシ、DF小宮山尊信ら多数の故障者を抱える川崎F。前半4分には左CKからショートコーナーでつなぎ、MF中村憲剛のクロスにDF田中裕介が合わせるもヘディングシュートはゴール上へ。前半はこのシュート1本のみで、鳥栖ペースで進んだ。鳥栖は前半18分、MF藤田直之のスルーパスに抜け出したFW池田圭がシュートを狙うが、GK西部洋平が好セーブ。同29分には右サイドを仕掛けたMF水沼宏太のクロスに池田が合わせるもミートし切れなかった。

 劣勢の展開ながら0-0で折り返した後半、川崎Fが徐々に流れを引き寄せていく。後半3分には田中裕のシュートがクロスバーを直撃するなど好機をつくる。一進一退の攻防の中、後半35分、中央でパスをつなぎ、田坂が右サイドに展開すると、田中裕のクロスに田坂が飛び込む。「(田中)裕介がいい形でオーバーラップしてくれて、最高のボールが来たので、しっかりボールに当てることだけを考えた」というヘディングシュートでゴールネットを揺らし、ついに均衡を破った。

 今季、ホームではリーグ戦4勝3分、ナビスコ杯2勝1分と公式戦10試合を戦って負けていない鳥栖は怒涛の反撃に出る。しかし、後半ロスタイム、藤田の右FKに合わせたFWトジンのシュートもGK西部の手を弾いてポストを直撃。ボールはゴール横のラインを割り、試合終了の笛が鳴った。

 ホームゲームでは今季公式戦11試合目で初黒星を喫した鳥栖。尹晶煥監督は「強いチームを相手に数多くのチャンスをつくれたことは満足できるが、そこで決め切れずに、一発でやられた」と悔やむ。一方、川崎Fの風間八宏監督も「試合には勝ったけど、自分たちの思ったとおりには勝ってない」とコメント。勝利に満足することなく、さらなる高みを見据えていた。

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