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柏が4発4連勝、大宮はベルデニック体制初陣で4失点完敗

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[6.16 J1第14節 大宮2-4柏 NACK]

 ベルデニック新監督の初陣となった大宮アルディージャはホームで柏レイソルと対戦し、2-4の逆転負けを喫した。リーグ戦は3連敗で、4試合勝利なし(1分3敗)。今季リーグ戦最多の4ゴールを挙げた柏は、5月30日のACLでは蔚山現代に敗れてベスト16で敗退したものの、リーグ戦はこれで4連勝となった。

 11日に新監督の下、初練習を行い、J1王者をホームに迎えた新生アルディージャ。しかし、ベルデニック体制初陣はほろ苦い結果となった。「試合自体は悪くはない試合だったが、結果は悪いものになった。ホームで大差で負けたことには納得していない」。そう振り返った指揮官はFWラファエルとFWチョ・ヨンチョルが2トップを組む4-4-2を採用。前半9分にはMFカルリーニョスのゴールで幸先よく先制したが、リードは長く続かなかった。

 柏は前半22分、ハーフウェーライン付近からMF栗澤僚一がロングフィード。DFラインの背後を取ったMFレアンドロ・ドミンゲスは真後ろからのボールを右足ダイレクトで捉え、前に出ていたGKの頭上を越す。「トラップしてからシュートもできる状況だったが、相手GKの位置が高いのも見えていた」という鮮やかなループシュートで1-1の同点に追いついた。同25分にはDF酒井宏樹のミドルシュートがDFに当たってこぼれたボールをMFジョルジ・ワグネルが右足でシュート。豪快にゴールネットを揺らし、わずか4分間で試合をひっくり返した。

 さらに前半33分、レアンドロの左FKから相手のクリアミスを拾ったFW田中順也が左足ミドルをゴール右隅に突き刺し、3-1とリードを広げた。出場停止のDF深谷友基に代わってDF片岡洋介がCBで先発した大宮はGK北野貴之も突き指のため欠場し、GK江角浩司がゴールを守った。守備面の不安がそのまま前半の3失点につながり、後半立ち上がりには決定的な4失点目を喫した。

 後半1分、高い位置でボールを奪ったジョルジ・ワグネルからパスを受けた工藤は鋭いターンでDF2人を振り切り、右足でゴール左隅にねじ込む。柏が後半開始早々に4-1と突き放し、試合を決定づけた。

 粘る大宮も後半13分にチョ・ヨンチョルのゴールで1点を返し、怒涛の反撃を見せる。しかし、柏守備陣も慌てることなく対応。GK菅野孝憲の好セーブもあり、そのまま4-2で逃げ切った。レアンドロは「10年、11年のころのチームが戻ってきたのを実感している。堅い守備に、バリエーションのある攻撃も出て、それが結果に結びついている」と、4連勝を飾ったチーム状態に手応えを口にしていた。

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