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仙台は5戦無敗も首位陥落、終了間際に角田が負傷交代

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[7.14 J1第18節 名古屋0-0仙台 豊田ス]

 ベガルタ仙台が、第2節以降、守ってきた首位の座から陥落した。敵地で名古屋グランパスと対戦し、0-0のスコアレスドロー。これで5戦負けなし(2勝3分)となったが、広島に勝ち点、得失点差で並ばれると、総得点で抜かれ、首位を明け渡した。

 それでも手倉森誠監督は「優勝経験もあるビッグクラブから新興勢力である仙台が勝ち点4を取ったのは大きな勝ち点4だと思う」と、4-0で快勝したホームゲームと合わせて名古屋に対し1勝1分という結果に納得の表情も見せた。

 仙台はDF鎌田次郎が出場停止のためMF角田誠がCBで先発。MF富田晋伍も右膝痛のため欠場し、ボランチはMF松下年宏とMF田村直也の組み合わせとなった。急造布陣ながら守備組織の崩れない仙台。前半27分には田村のスルーパスからMF梁勇基が右サイドを抜け出し、マイナスの折り返しにMF太田吉彰が左足で合わせる決定機もつくったが、GKの好守に阻まれた。

 FW金崎夢生、FW永井謙佑の両サイドを起点にチャンスをうかがう名古屋だが、仙台の堅守を打ち破れない。前半34分には金崎が左サイドを突破し、ゴール前に折り返したが、永井にはわずかに合わなかった。ストイコビッチ監督は「相手はカテナチオと言えるほど堅く守ってくる。守って守って守って勝ち点を取ったチームに対して我々は戦った」と皮肉まじりに悔やんでいた。

 試合は後半ロスタイム、右サイド後方からのロングボールにFWケネディが角田と競り合うと、角田がケネディの背後から覆いかぶさるように2人で転倒した。角田は着地の際に右腕を負傷し、そのまま担架で運び出され、立ち上がったケネディも右膝を押さえて交代。最後の最後に負傷者が出る後味の悪い結末だった。

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