beacon

左サイド席巻の長友、「この成長度合でW杯優勝は狙えない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.11 W杯アジア最終予選 日本1-0イラク 埼玉]

 左サイドを席巻した。日本代表DF長友佑都(インテル)は積極果敢なオーバーラップでチャンスを量産。得点には結びつかなかったが、周囲とのコンビネーションだけでなく、独力突破でこじ開けるなど存在感を見せつけた。

 6日のUAE戦(1-0)を右足首痛で欠場したことも忘れさせる圧巻のパフォーマンス。中盤の中央3枚がマンツーマンでマークに付かれていたこともあり、サイドからの攻略は効果的だった。それでも、ミックスゾーンに姿を見せた長友は満足する素振りも見せなかった。

「相手がマンマークに来て難しかったけど、上に行くにはこういう相手を崩さないといけない。世界のトップに行くにはまだまだやることが多い。今日もフィジカルで負ける場面があった。そこで負けていたら世界のトップにはなれない」

 頭にあるのは14年のブラジルW杯で世界の頂点に立つこと。そのためにはアジア予選で苦戦するわけにはいかない。「もちろんチームの成長は感じるけど、その成長が遅いかなと。W杯まで2年ない。その2年で個人として、チームとしてどこまで成長できるか。この成長度合ではまだまだW杯優勝は狙えない」。本気でW杯優勝を目指しているからこその言葉。「来月、フランス、ブラジルとやれる。そこで試せるかなと」。10月の欧州遠征ではフランス、ブラジルとの連戦が待っている。現時点で自分たちが世界のどの位置にいるのか。世界の頂点へ、一つの試金石として位置づけていた。

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
ブラジルW杯アジア最終予選特集

TOP