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無敗同士1・2位対決はドロー、仙台が劇的ドローで首位キープ

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[4.7 J1第5節 仙台2-2磐田 ユアスタ]

 天王山は2-2のドロー。仙台が首位守る!! 首位ベガルタ仙台はホームで2位ジュビロ磐田と対戦。終了間際にFWウイルソンが決めたゴールで追いつくと、2-2で引き分けた。仙台の開幕連勝は4でストップしたものの、磐田とは勝ち点2差のため、負ければ首位陥落となっていたが、勝ち点を13に伸ばし、首位をキープした。一方の磐田は、あと一歩のところまで追いつめたが勝利はならず。連勝は3でストップした。

 仙台は故障明けのDF鎌田次郎が3戦ぶりの先発出場。DF上本大海とCBを組んだ。一方の磐田は前節の柏戦(1-0)から先発メンバー、システムを変更せず。FW前田遼一が1トップを務めた。

 互いに慎重な立ち上がりとなり、なかなかシュートは生まれない。前半14分、まずは磐田が決定機をつくる。DF宮崎智彦の浮き球パスにMF山田大記がPA左へ抜け出す。中央への折り返しに前田が詰めるがGK林卓人に阻まれた。その後もMF菅沼実がドリブルで仕掛け、起点となるなど磐田がチャンスをつくった。

 対する仙台は前半20分にようやくファーストシュート。MF関口訓充のパスに抜け出したFWウイルソンがPA左から強烈な左足シュートを放つ。これはGKに止められた。それでもようやくシュートが生まれると、その後は果敢な攻撃の連続。試合の主導権を握った。同23分には関口の左クロスをDFがクリア。こぼれたボールをMF富田晋伍が頭で落とすと、ウイルソンがダイレクトでミドルシュート。これはGK八田直樹に右手一本で止められた。

 その後も仙台の勢いは止まらない。前半34分にはゴール正面のウイルソンがシュートを狙う。DFに阻まれるが、こぼれを拾って自らシュート。再び弾かれたボールを最後はFW赤嶺真吾がPA左からシュート。これはゴール右へ外れていった。前半終わってみれば、磐田はシュート0本。チャンスをつくるもシュートまでは持ち込めず。仙台のペースでのままに0-0で折り返した。

 後半11分、またも仙台がチャンスを迎える。関口のスルーパスに赤嶺が抜け出す。左サイドから仕掛けるとファーサイドへクロスを入れた。走り込んでいたウイルソンが右足で流し込む。仙台が先制したかと思われたが、これはオフサイドの判定。得点にはならなかった。

 すると磐田がファーストシュートを得点につなげた。後半13分、左サイドから山田が仕掛け、中央へ切れ込みながらファーサイドへクロスを入れる。詰めていた菅沼がGKの目前で左足シュート。一度は弾かれるが、こぼれを押し込み先制。GK林も必死にセーブしようとしたが、ボールはゴール内へ。押し込まれていた磐田が1-0とリードを奪った。

 追いつきたい仙台は後半24分にMF太田吉彰に代えて、FW武藤雄樹を投入。対する磐田は同27分にMF松浦拓弥に代わり、FW阿部吉朗をピッチへ送った。すると後半30分、仙台がスピードに乗った攻撃から試合を振り出しに戻す。左サイド赤嶺からのパスにウイルソンが抜け出す。相手選手2枚に挟まれながらも、必死に前線へパス。これを受けた関口がゴール正面からドリブルで持ち込むと、最後はGKを前に冷静に左足シュート。ゴール右隅へ1-1に持ち込むゴールを決めた。

 しかし後半34分、磐田が相手のミスを突き、2度目のリードに成功。富田のボールを奪ったMF山本康裕が中央からドリブルで駆け上がり、鎌田と上本の間、PA手前正面から左足シュート。グラウンダーのボールはゴールへ吸い込まれ、磐田が2-1と仙台を突き放した。

 ロスタイムの表示は5分。このまま終了かと思われた後半ロスタイム5分だった。後方からDF菅井直樹のロングボールをゴール正面で受けたウイルソンが胸トラップから左足シュート。これがゴール右隅へ決まり、仙台が土壇場で追いついた。そのまま試合は終了。2-2の引き分けに終わり、仙台が首位の座を守ってみせた。

 試合後、仙台の手倉森誠監督は「きょうは我慢比べになる。どちらが先にボールを落ち着かせることができるかだと言っていた。90分間本当に我慢比べだったんじゃないですか」とコメント。「チームと話したのは負けなくて良かったと。ただ限りなく勝ち点3に近い引き分けだった。この悔しさを次の試合の糧として活かしていきたい」と力を込めた。

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