beacon

アルヒラル指揮官はJリーグ初代得点王…ACL連覇に自信「浦和は規律が取れたチームだが、攻撃はそこまで良くない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

アルヒラルのラモン・ディアス監督(右から1人目)

 アルヒラルのラモン・ディアス監督が5日、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦・浦和レッズ戦の前日会見に出席した。

 同監督は1993〜95年に横浜マリノスでプレーし、Jリーグ初代得点王に輝いた実績を持つ伝説的ストライカー。会見では日本サッカーの進化について「自分がJリーグでプレーしていた時と今では大きな違いがある。日本サッカーは国際経験を多く積んできた。それが今回のW杯でも示されている。非常に高い競技力を持っている。大きな改善をしている。進化を遂げたことにおめでとうと申し上げたい」と言及しつつ、「ただそうは言っても、日本のクラブチームに勝つために来ている。勝ってカップを持って帰る」と意気込みを述べた。

 ディアス監督は昨年2月にアルヒラルの監督に就任し、前回大会のACLで優勝。今大会での連覇を目指す。

 浦和との第1戦はホームで戦い、序盤に先制点を挙げたが、ミスからFW興梠慎三の同点ゴールを献上し、1-1のドロー。アルヒラルは過去の決勝のホームゲームで引き分けた2014年(ウェスタン・シドニー戦)、17年(浦和戦)はいずれも準優勝に終わっており、悪いジンクスもあるようだ。

 もっとも、過去のデータについて会見で問われたディアス監督は「過去の統計は意味がない。シナリオも違う」とバッサリ。「相手には大勢のファンが来るのもわかっているが、そういう状況に慣れている」と述べつつ、「われわれはリヤドで犯したミスがこの結果につながってしまったのでそれを避けるようにしたい。経験を積んでいるチームであり、しっかりと準備ができている。こういう状況も多く経験しているし、強いチームだ」と強気に語った。

 第2戦ではFWサレム・アルダウサリが出場停止、MFサルマン・アルファラジが負傷欠場の見込みと、主力にアクシデントが相次いでいる。メンバー変更は避けられないが、「キープレーヤーが出られないのは予測していなかったが、完璧なフルスカッドがある。どういう選手が欠けても完全な戦いができる」と自信を示したディアス監督。第1戦を終えての浦和の分析でも前向きな展望を示した。

「浦和は規律が取れたチームだが、攻撃はそこまで良くない。たしかにわれわれはリヤドでは本来のイメージどおりの試合ができなかった。そしてミスは犯した。ただ、あれから(浦和の大観衆の)プレッシャーの中でプレーをする準備をしてきた。スペースを使って、スペースの中に入り込み、とにかく1点を取ることを最初の目標にする。そうすれば試合がオープンになるので、いかなる可能性がある。とにかく勝ちに行く」

 浦和にとって3度目のアジア制覇がかかる最終決戦。アウェーゴールのアドバンテージがあることを踏まえてもタフな戦いになりそうだ。

(取材・文 竹内達也)
●ACL2022特設ページ

TOP