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バー直撃ボレーにOG誘発! 大声援に躍動した36歳FW興梠慎三「これが浦和レッズ」アジア制覇の“次なる目標”は

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浦和レッズのFW興梠慎三

[5.6 ACL決勝第2戦 浦和 1-0 アルヒラル 埼玉]

 前半30分のジャンピングボレーに、後半4分のオウンゴール誘発プレー。敵地リヤドでの第1戦で決めたアウェイゴールも含め、浦和レッズのFW興梠慎三にとっては質実ともに大きく貢献した、最高の決勝戦となった。

「僕はラストチャンスだと思っていたので、すごくうれしい」。出場したACL10大会すべてでゴールを挙げている36歳のストライカーは誇らしげに胸を張った。

 敵地での第1戦に続き、ホームでの第2戦も立ち上がりから押し込まれたが、少ないチャンスで徐々にゴールへ迫っていった。

 前半30分にはDF酒井宏樹のクロスに合わせて右足アウトでアクロバティックなジャンピングボレー。シュートは惜しくもクロスバーを直撃。「決めたかったけど、ミートしすぎた。うまく当たりそこねてくれれば下に行っていたけど、かなりミートしてしまったので上に行ってしまった」。

 最初のビッグチャンスをモノにすることはできなかったが、後半4分には岩尾憲が蹴ったFKのボールをDFマリウス・ホイブラーテンが折り返したところに頭から飛び込み、これがオウンゴールを誘発。スタジアムのボルテージが一気に上がった。

 残り時間が少なくなるにつれて相手の必死さもさらに増したが、1-0のまま試合が終了。アルヒラルに力の差を見せつけられて完敗した2019年の悔しさを晴らすことになり、「4年経っても一度も忘れたことはなかったし、この日を待っていた。リベンジできてよかった」と満足気に頷いた。

「サポーターの方々は本当に素晴らしい雰囲気をつくってくれた。僕は10年プレーしている雰囲気に慣れているつもりだが、この雰囲気の中で初めてプレーした選手もたくさんいたと思う。緊張すると思うが、これが浦和レッズです」

 次は中3日でリーグ戦がある。「ACLを獲って、その年にJ1リーグを獲ったチームはないので、それを目指していきたい」と、すぐに次の目標を見据えた。

(取材・文 矢内由美子)
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