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[クラブW杯]F・トーレスの爆発を予見するベニテス監督

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 欧州王者チェルシーは12日、横浜国際競技場で公式練習を行なった。練習前に公式会見に臨んだラファエル・ベニテス監督は「ピッチやボールも普段とは違いますが、適応しなければいけないし、日本にも適応できています」と語り、好感触を得ているようだった。

 就任直後の2試合はスコアレスドローに終わったが、直近の2試合は2連勝でエースのFWフェルナンド・トーレスも2試合連続2ゴールと勝利に貢献している。リバプール時代にもF・トーレスを指導したベニテス監督は「(アブラモビッチ氏に)フェルナンド・トーレスをCFで使えという指示を受けているわけではないよ」と、冗談を飛ばし、ストライカーが得点を挙げていることを喜んだ。

「フェルナンドが出場した試合でゴールを決めているのは嬉しい。だが、監督の影響がすべてではない。確かに直接、スペイン語で話しかけられるし、私が彼にアドバイスできている。だが、大事なのはチームが機能していることだ。良い選手が良いメンタリティを持ち、直近の2試合で自信を付けることもできた。その中でチームが多くチャンスをつくり、彼が正しい位置にいれば、得点は取れるはずだよ」と、今大会でもF・トーレスがゴールを量産することを予見した。

 大黒柱であるDFジョン・テリーの不在についても「ケーヒル、ダビド・ルイス、イバノビッチといった選手がいて、いくつかの選択肢があるから問題ない。2試合を戦うということであればね」と、不安を一蹴した。

 初めて来日を果たしたチェルシーは、日本のファンに、どのようなプレーを見せてくれるのか。ベニテス監督は「良いゲームをしたい」と語り、「良い試合とは、テンポが早く、パスを出して、チャンスをどんどんつくって、得点を挙げること。それが出来れば完璧です。質の高い良い選手がそろっているので、どんどん活用していきたい。試合で何が起こるか分かりませんが、ベストを尽くして、良いゲームをしたいと思います」と、初戦への意気込みを語っている。

(取材・文 河合拓)

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