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[クラブW杯]タイトな日程も不安なしDFケーヒル「遅寝遅起きで体調はバッチリ!!」

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 チェルシーは12日、クラブW杯の準決勝モンテレイ(メキシコ)戦の前日練習を行なった。練習前の公式会見に現れたチェルシーのイングランド代表DFガリー・ケーヒルは、2012年1月にボルトンからチェルシーに加入し、UEFAチャンピオンズリーグ優勝など、多くの経験を積んできた。「良い経験ができましたし、大きな大会でプレーできたのはチェルシーのおかげ」と、クラブに感謝した。

 欧州王者として来日したチェルシーだが、不安もある。守備の要であるDFジョン・テリーはケガのために来日できず。また、監督も欧州CLを制したロベルト・ディ・マッテオ監督を解任し、ラファエル・ベニテス新監督を迎えたばかり。それでも、そういったことに不安はないと、イングランド代表DFは断言する。

「テリーは、DFリーダーであり、チームのキャプテンです。彼の不在は確かに大きな意味を持ちます。でも、ここ数週間、彼がいない状況でも戦ってきましたし、穴を埋めることが出来る選手がそろっていると思います。また、トーレスもラファ(ベニテス監督)が来てから自信を取り戻し、ゴールを決めています。ここ数試合、良い結果が出ているので、同じように良い守備をしたいと思います」

 9日に来日したばかりのチェルシーは、時差や4日間で2試合をこなすハードな日程などの問題が心配された。だが、自身のコンディションを問われたケーヒルは「最初に来たときは少し変な感じがありました」と認めたが、「もう時差ボケは大丈夫」と笑顔を見せた。独特の調整方法があったという。

「僕たちは遅く寝て、遅く起きる『遅寝遅起き』というやり方で調整しています。来日して何日か経ちましたし、コンディションも整えたので、もう大丈夫ですよ。遅寝遅起きのおかげで、フレッシュな気持ちで明日の試合に臨めます」と、笑顔を見せた。

 中米や南米に比べれば、欧州でクラブW杯は軽視されがちな傾向があるという。だが、クラブにいるDFダビド・ルイス、MFオスカル、MFラミレスら、ブラジル人選手たちの影響もあり、全員がこの大会の大きさを痛感していると語った。

「(この大会は)非常に大きな意味があります。チェルシーに入団した時に、このトロフィーを取りたいと思っていましたし、今回は大きなチャンスです。滅多に出られる大会ではないので、参加できて非常に嬉しいし、頂点まで行きたい。また、チェルシーにもブラジル人選手がいますが、コリンチャンスが空港で大きな見送りを受けている映像を見せてくれました。それを見て、あらためて本当に重要な大会だと実感が沸いてきました」

 欧州CL決勝のバイエルン戦でも、出場停止処分の下されたテリー不在の最終ラインを支え、チームを初の欧州王者に導いたDFは、今度は世界一を見据えた。

(取材・文 河合拓)

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