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フットサル代表 初ゴールのカズ「やっとチームに入れたかな」

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[10.27 親善試合 フットサル日本代表 3-1 フットサル ウクライナ代表 旭川大雪アリーナ]

 フットサル日本代表は27日、ウクライナ代表との親善試合を行い、3-1で勝利した。この試合でFP三浦知良(横浜FC)は、前半14分に得点を挙げて、チームの勝利に大きく貢献した。

 Fリーグ・デビューを果たした北海道の地で、カズが再び歴史をつくった。待望の瞬間は2-1で迎えた前半14分、左サイドからFP逸見勝利ラファエル(名古屋オーシャンズ)が放ったシュートをGKが弾いたところに、カズが走り込んでいた。スライディングで相手より先にボールに触ると、シュートはゴールに決まった。後半、日本は守備に回る時間が増えたが、このリードを守り抜き、親善試合を1勝1分けとした。

 試合を終えたカズは、フットサル選手として初めて挙げたゴールを「嬉しかったですね」と笑顔で振り返った。「多くの声援もありましたし、チームメイトが支えてくれています。僕がというより、チームメイトが背中を押してくれているから、助かっています」と、チームメイトに感謝した。

 得点を挙げたカズは、カズダンスを踊らずに、ベンチへと駆けて行った。チームメイトたちとハイタッチをかわし、最後にミゲル・ロドリゴ監督と抱き合った。彼の代名詞でもあるカズ・ダンスを踊るのではなく、チームメイト、スタッフへの感謝を示したかったのだ。「今回、フットサル日本代表に参加してきて、やっとチームに入れたかなと思います。みんながベンチから迎えてくれたときは、感動してしまいました。ありがとうございます」と、頭を下げた。

 ブラジルと歴史的なドローを演じ、その3日後には欧州の強豪ウクライナに3-1として勝利。チームの雰囲気に付いて聞かれたカズは、「すごく良いと思います。本番に向けて、疲れもありますから、疲れを取って良い準備をしたい。ここからは気持ちが大事だと思うから、ブラジル戦、ウクライナ戦の良い流れをタイに持ち込み、いい結果を残したいです。グループステージを突破して、11月18日、決勝を目指して頑張ります」と力強く宣言した。フットサル参戦に、否定的な意見もある中で、ゴールとう結果を出したキング・カズ。日本代表の一員として、初めて挑むフットサルW杯で、彼はどんなプレーを我々に見せてくれるだろうか。

(取材・文 河合拓)

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