[6.26 W杯D組第3節 アイスランド(日本時間27日3:00)クロアチア ロストフ・ナ・ドヌ]

　D組は、2連勝としたクロアチア代表が1試合を残してグループリーグを突破。残り1枠をナイジェリア代表(勝ち点3)、アイスランド代表、アルゼンチン代表(ともに勝ち点1)が争う。クロアチアとしては、勝ち点を獲得して自力で首位通過を決めたいところ。一方のアイスランドは、他会場に関係なく勝利が決勝トーナメント進出の絶対条件だ。

　前節アルゼンチンと戦ったクロアチアは、相手のミスから先制点を奪うと、今大会最高の中盤コンビ、MFルカ・モドリッチとMFイバン・ラキティッチがそれぞれ追加点を挙げ、3-0で完封勝ち。2連勝で1998年大会以来20年ぶりのベスト16進出を決めた。

　クロアチアは、この試合に負けても他会場の結果次第では首位通過となる可能性があるため、決勝トーナメントを見据えてメンバーを大幅に変えてくる可能性がある。ズラトコ・ダリッチ監督も「イエローカードを受けている選手がいるので注意が必要だ。スタメンを変えるだろう」と明言している。特にラキティッチとFWマリオ・マンジュキッチの累積警告による欠場は避けたいところ。ここまで出番に恵まれなかったメンバーの士気を高め、万全な状態で“負けられない戦い”に臨みたい。

　対するアイスランドは、初戦で前回準優勝のアルゼンチンと引き分け、意気揚々とナイジェリアに挑んだが、FWアーメド・ムサの2得点により完封負け。W杯初勝利はお預けとなった。この試合は、決勝トーナメント進出に向けて是が非でも勝ち点3が欲しい一戦。初出場で記念すべき1勝を挙げ、サポーターと歓喜の“バイキングクラップ”を味わいたい。

　キーマンはもちろんMFギルフィ・シグルドソン。ナイジェリア戦ではPKを失敗してしまったが、チームに欠かせない大黒柱であることは変わらない。彼を中心にファイティングスピリットに溢れたプレーでクロアチアに襲いかかり、勝ち点を奪い取って見せる。

　両チームは欧州予選でも同じグループだった。アイスランドが首位で本大会出場を決めたのに対し、クロアチアは欧州プレーオフを勝ち抜いてW杯への切符をつかんだ。同予選での対戦成績は1勝1敗。この試合で決着がつくか。

■D組順位表(第2節終了時)
1.☆クロアチア(6)+5
2.ナイジェリア(3)0
3.アイスランド(1)-2
4.アルゼンチン(1)-3

■FIFAランキング
アイスランド:22位
クロアチア:20位

■対戦成績
アイスランドからみて1勝1分4敗

■テレビ中継
日本テレビ系列

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